おっすおっす。
かーむです。
前回に引き続き、6月13日~14日に行われた2020プレイヤーズツアー・オンライン#2のTOP8デッキをまとめてみました。
メタゲームブレイクダウン
プレイヤーズツアー・オンライン#1の参加者は242名。
本大会のメタゲームは以下の通りでした。
相変わらずティムール荒野の再生がトップメタですが、40%を超えていたプレイヤーズツアーオンライン#1から少し落ちて30%弱でした。
逆にスゥルタイランプは#1と比べると少し多く、12%で3位に着けています。
それ以外でラクドスサクリファイスは#1では3デッキだけでしたが、今回は12デッキとなっており、こちらも少し増えています。
2日目のメタゲームはこちら。
2日目に進むとティムール荒野の再生がさらに支配率を伸ばし、38.7%となっています。
1日目で触れていたラクドスサクリファイスは12デッキ中2/3にあたる8デッキが2日目に進んでおり、2日目進出率ではトップでした。
1日目と2日目のメタゲームの推移を見てみましょう。
こう見るとティムール荒野の再生が2日目進出率でも秀でており、今大会でも明らかにベストデッキだったことが分かります。
TOP8デッキ
大会結果は以下の通り。
順位 | デッキ |
優勝 | ティムール荒野の再生 |
2位 | ティムール荒野の再生 |
3位 | ティムール荒野の再生 |
4位 | ジャンドサクリファイス |
5位 | ジャンドサクリファイス |
6位 | ラクドスサクリファイス |
7位 | スゥルタイランプ |
8位 | ティムール荒野の再生 |
#1と同じくティムール荒野の再生がTOP3を独占。
他にはジャンドサクリファイスが2つ、ラクドスサクリファイスが1とサクリファイス系デッキが3つ入賞しています。
ジャンドサクリファイスはティムール荒野の再生に対しては不利と言われていますが、キレイにコンボパーツが揃った時には相性を超えた爆発力があり、デッキの地力を示しましたね。
ジャンドサクリファイスの片方のデッキとラクドスサクリファイスには《朽ちゆくレギサウルス》が採用されており、トップメタであるティムール荒野の再生へのガードの高さがうかがえます。
優勝:ティムール荒野の再生
今回の優勝はプロチーム”曲者”の村栄龍司選手でした。
おめでとうございます!!
村栄選手は《選択》を0枚にして、その分のスロットをカウンターと火力に分けてバランスよく搭載しています。
その分デッキは濃くなっており、メインからカウンターを9枚と通常のデッキよりも多く採用しつつも、《焦熱の竜火》や《炎の一掃》などのアグロ向けの火力もしっかりと積まれています。
また、同じくカードを探すカードである《ニッサの介入》も不採用とし、確定カウンターの《中和》を採用。
《神秘の論争》と違い、ゲームの後半でもしっかりと相手のクリティカルな動きに回答できます。
とはいえ後手番では天敵である《時を解す者、テフェリー》を打ち消すことができないという欠点もあります。
「ティムール荒野の再生」と一口に言っても、カウンターの種類の選択もそれぞれですね。
そしてサイドボードには今回のプレイヤーズ・ツアー・オンライン#1と#2に入賞した10個のティムール荒野の再生では唯一《砕骨の巨人》を採用しています。
出来事の《踏みつけ》で軽量クリーチャーを除去しつつ場に4/3の中型ブロッカーを出すという動きを1枚で確保してくれるナイスカードです。
今大会後、じわじわとティムール荒野の再生で採用枚数が増えているように思います。
2位:ティムール荒野の再生
こちらはなんと《サメ台風》がメインに0枚。
サイドには3枚用意されているものの、かなり思い切っていますね。
その分、メインから《否認》と《霊気の疾風》が3枚、《厚かましい借り手》が2枚メイン積まれており、ドッシリと《荒野の再生》と《発展+発破》のプランを押し通す構成になっています。
サイドボードには《物語の終わり》。
ティムール荒野の再生のメタデッキとして定着してきたバントランプの主力を2マナでカウンターできます。
2マナと軽いため、後手番でも相手の3ターン目《時を解す者、テフェリー》に間に合う点も重要です。
3位:ティムール荒野の再生
3位のリストはメインデッキはミラーマッチ以外のゲームを取りこぼさないためか、メインに《焦熱の竜火》が4枚に《爆発域》を2枚採用。
サイドには《萎れ》が3枚と他のデッキよりも多めに採用されています。
ミラーマッチで3枚全部入れることはないと思いますが、メタゲーム上の2番手であるジャンドサクリファイスを見据えたサイドボードでしょうか。
4位:ジャンドサクリファイス
4位はジャンドサクリファイス。
こちらは《ボーラスの城塞》の姿はメインにもサイドにもなく、高マナ域のフィニッシャーには《フェイに呪われた王、コルヴォルド》を採用しています。
前環境のジャンドサクリファイスの姿に近いですね。
サイドボードにはダメージ付きの墓地対策と置物対策。
《燃えがら蔦》に至っては4枚フル投入となっており、割りたい置物が出てこなくてもジワジワとダメージを与えていきます。
重ね引いた時には驚くほどの速さでライフを削り、相手の行動をどんどん制限していきます。
ティムール荒野の再生との対戦ではゲームが長引くにつれて不利になっていきますが、積極的にダメージを積み上げていくことでロングゲームに引き込まれる前にライフを詰め切るサイドプランが取れそうですね。
5位:ジャンドサクリファイス
5位のジャンドサクリファイスは《湧き出る源、ジェガンサ》を相棒にしています。
特にシナジーはありませんが、マナフラした際に5マナ5/5が出せるのは一つメリットですね。
単純にサイズもありますし、《魔女のかまど》でサクると食物トークンが2つ出せるのも嬉しいですね。
サイドボードには《朽ちゆくレギサウルス》を採用しています。
環境でよく見る《霊気の疾風》が当たらず、ティムール荒野の再生の火力圏外のタフネスを持っていることから、最近黒系のデッキで採用が増えています。
また、ジャンドでは《残忍な騎士》も採用が増えています。
除去でありながら《パンくずの道標》から探すことができ、死亡してライブラリーボトムに行ってしまっても《寓話の小道》でデッキをシャッフルすればまた探してこれます。
ミラーマッチの《フェイに呪われた王、コルヴォルド》を始め、《世界を揺るがす者、ニッサ》、《自然の怒りのタイタン、ウーロ》などのクリティカルな脅威への確定除去としてまた見かけるようになりました。
6位:ラクドスサクリファイス
6位はラクドスサクリファイス。
ジャンドサクリファイスの《フェイに呪われた王、コルヴォルド》や《パンくずの道標》のような、単体での強力なアドバンテージエンジンはありませんが、全体的に軽く、《どぶ骨》や《真夜中の死神》などにより継戦能力に優れます。
ティムール荒野の再生に対して有利とされており、今週のLCQの結果でも対荒野の再生戦の勝率は60%となっています。
デッキ全体の軽さもあってか、速いデッキが苦手なスゥルタイランプに対しては66~75%の勝率になっていますね。
逆に全体除去とライフゲインのあるバントランプや、小粒クリーチャーの処理能力に優れるジャンドサクリファイスとの勝率は低めです。
こちらのデータはサンプル数の偏りもあり、MCQ全体での結果なのであくまで参考値ですが、メタゲームを考えるうえでは活用できそうですね。
7位:スゥルタイランプ
続いてはスゥルタイランプ。
マナ加速から高マナ域帯の呪文で圧倒するというコンセプトはバントランプと同じですが、6マナ域にフル投入された《戦争の犠牲》により、《世界を揺るがす者、ニッサ》の叩きつけ合いに強いという特徴があります。
白がないため《エルズペス、死に打ち勝つ》こそ採用できませんが、それを補って余りある強力な大量除去呪文です。
サイドボードの《思考のひずみ》まで採用されており、バントランプやティムール荒野の再生を始め、呪文を主体としたデッキに対して致命的な損害を与えます。
総じてロングゲームを得意としています。
一方で低マナ域には相手に対処を迫るほどの脅威や強力な介入手段がなく、マナが伸びるまではデッキのパフォーマンスを十分に発揮できないため、速いデッキを苦手としています。
高速デッキ用カードとしては《肉儀場の叫び》などがサイドに用意されています。
赤単アグロなどに有効なほか、サクリファイス系に対しても有効です。
《肉儀場の叫び》の解決後はもちろん、解決前に死亡して墓地にいるクリーチャーも追放されるため、《大釜の使い魔》や《悲哀の徘徊者》を確実に追放することができます。
相手が《肉儀場の叫び》を打ってきそうな場合には、自分のターンに《大釜の使い魔》を生贄に捧げておくプレイも検討すると良いですね。
8位:ティムール荒野の再生
こちらのティムール荒野の再生は《夜群れの伏兵》がメインから4枚投入されおり、追加の2マナのマナ加速として《狼柳の安息所》が2枚採用されています。
恐らくミラーゲームをにらんでの構成かと思いますが、同型では土地が伸びた方が様々な面で有利です。
より大きいサメトークンを出すことができ、サメゲーで有利に立てるのは持ちろん、行動回数が増えて墓地が肥えれば《自然の怒りのタイタン、ウーロ》の脱出は早くなり、そうなればさらに土地が伸びて《神秘の論争》を無効化しやすくなります。
そう考えると、火力枠を追加のマナ加速に費やす構築もアリに思えますね。
というわけでプレイヤーズ・ツアー・オンライン#2の結果でした。
次週のプレイヤーズツアーオンライン#3、#4ではメタがどう回るのか楽しみですね。
では!
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