おっすおっす。
かーむです。
先週に引き続き、今週末もプレイヤーズ・ツアー・オンライン#3、#4が開催されました。
この記事ではプレイヤーズ・ツアー・オンライン#3のTOP8とメタゲームをまとめてみました。
メタゲームブレイクダウン
プレイヤーズツアー・オンライン#3の参加者は151名。
本大会のメタゲームは以下の通りでした。
プレイヤーズツアーオンライン#1、#2を通してトップメタだったティムール荒野の再生が2位に陥落し、今回のトップメタはバントランプとなりました。
続く3位はラクドスナイト、4位はバントランプをフラッシュ仕様に組み替えたバントフラッシュ。
いずれもティムール荒野の再生に対して有利とされるアーキタイプが上位を占め、「ティムール荒野の再生」包囲網ともいうべきメタゲームとなりました。
そしてこちらが2日目のメタゲーム。
2日目のトップメタはティムール荒野の再生とバントランプが同率1位という結果でした。
メタゲームの比率としてはほぼほぼ1日目のものをスライドしたものとなりましたが、ティムール荒野の1日目の勝率はついに5割を切りました。
あらゆるデッキからメタられまくるポジションとなりましたが、ほぼすべてのデッキがメインデッキからティムール荒野の再生を強く意識して構築されており、依然スタンダード環境の中心にはティムール荒野の再生が君臨していると言っていいでしょう。
TOP8デッキ
大会結果は以下の通り。
順位 | デッキ |
優勝 | ジャンドサクリファイス |
2位 | ティムール荒野の再生 |
3位 | スゥルタイランプ |
4位 | バントランプ |
5位 | ジャンドサクリファイス |
6位 | ティムール荒野の再生 |
7位 | オルゾフ・ヨーリオン |
8位 | ラクドスサクリファイス |
プレイヤーズ・ツアー・オンライン#1、#2と連続して優勝していたティムール荒野の再生ですが、今回はジャンドサクリファイスにその座を明け渡す結果となりました。
TOP8にも8人中2人と、今までよりもその数を減らしています。
他にもスゥルタイランプ、バントランプ、ラクドスサクリファイス、そして新デッキオルゾフ・ヨーリオンとかなりデッキが割れています。
優勝:ジャンドサクリファイス
今回の優勝はジャンドサクリファイス。
メインはオーソドックスな構成ですが、サイドボードはティムール荒野の再生のメタカードが満載。
まずは安定の手札破壊《強迫》が4枚。
そして《荒野の再生》を割りつつもチクチクダメージを与える《燃えがら蔦》。
これも4枚フル投入。
さらに最近ティムール荒野の再生への有効なカードとして注目されている《朽ちゆくレギサウルス》も4枚採用されています。
《霊気の疾風》や《否認》が当たらず、火力1枚ではまず落ちないタフネス6の強力なアタッカーです。
3回のアタックでゲームを決めるプレッシャーは尋常ではなく、準決勝のティムール荒野の再生戦でも活躍していました。
ただし、強力なクリーチャーではありますが《夜群れの伏兵》が定着してしまうとトークンで時間を稼がれてしまったり、《厚かましい借り手》でバウンスされて上手くごまかされてしまいます。
《朽ちゆくレギサウルス》単体でゲームを決めに行くというよりは、プレッシャーをかけている間に他の脅威を展開することで、ゲームを有利に進めるというような運用を心がける必要があります。
2位:ティムール荒野の再生
トップを譲ることになったティムール荒野の再生ですが、それでも準優勝に食い込みます。
これまでティムール荒野の再生については結構語ってきたのでもうそろそろ触れる部分がないのですが、こちらのデッキではサイドボードでメジャーに採用されている《夜群れの伏兵》が1枚に抑えられており、代わりに《砕骨の巨人》が3枚採用されています。
プレイヤーズツアーオンライン#2では、優勝した村栄選手のデッキにのみ、2枚採用されていました。
アグロに対しても有効なカードですが、サイドボード後のゲームで《朽ちゆくレギサウルス》を本体によるブロックと他の火力呪文で打ち取りにいける点が再評価されているようです。
中継でも何度かそのようなシーンがありましたね。
3位:スゥルタイランプ
続いてはスゥルタイランプ。
バントランプに強いとされており、特に標準でフル投入されている《戦争の犠牲》により《世界を揺るがす者、ニッサ》の叩きつけ合いで非常に有利に立ち回ることができます。
《エルズペス、死に打ち勝つ》の第3章もまず到達させてくれません。
今回はバントランプがトップメタだったというのも、今回の入賞の一因になったと思われます。
逆にアグロにはデッキ全体の重さのせいで不利とされており、それをカバーすべくサイドボードには軽い除去やライフゲイン付きの除去が多く取られています。
しかし珍しいのは《怪物の厄災、チェビル》ですね。
タフネス3ということで《ショック》などの2点火力で死なず、場に残れば除去を撃っているだけで毎ターンライフゲインしながら次の除去を引っ張り続けてゲームをコントロールできます。
接死を持っているため、大型クリーチャーのアタックをためらわせられるのも良いですね。
4位:バントランプ
続いてはバントランプ。
《時を解す者、テフェリー》を始めとした致命的な脅威で相手に常に回答を迫ることができ、ティムール荒野の再生に有利とされています。
こちらのデッキでは《厚かましい借り手》がメインサイド合わせて3枚採用されており、ティムール荒野の再生相手のサメゲーへのガードが高めになっています。
また、《ハイドロイド混成体》が3枚、サイドには《夢さらい》が2枚と、ランプ同型で強いカードが多めに取られており、バントランプがトップメタに上がってくることを読んだ構築になっています。
5位:ジャンドサクリファイス
こちらのジャンドサクリファイスは《朽ちゆくレギサウルス》なし。
代わりに《夜群れの伏兵》を奪って、最後にはサクリ台なしでも除去できる《アクロス戦争》が採用されています。
ミラーマッチで「オリカドラゴン」こと《フェイに呪われた王、コルヴォルド》を奪えるのも強いですね。
6位:ティムール荒野の再生
もう本当に語ることがないと思いきや、こちらは変わったサイドボードになっています。
《夜群れの伏兵》はなんと0枚。
代わりに久しく見ていなかった《幽体の船乗り》と《探索する獣》が採用されています。
どちらもバントランプに対して強く、《幽体の船乗り》は《霊気の疾風》や《ドビンの拒否権》が効かず、何より1マナと非常に軽いことから少しの隙を縫って着地を狙うことができます。
速攻持ちの《探索する獣》は突然ライフレースを仕掛けることができ、プレイヤーともどもプレインズウォーカーにダメージを与える能力で《時を解す者、テフェリー》の除去を狙うことができます。
相手ターンのエンドに《サメ台風》、返しの自分のターンに《探索する獣》の動きはバントランプでも相当キツそうですね。
7位:オルゾフ・ヨーリオン
7位は強豪プロプレイヤーたちがデッキをシェアして持ち込んだ新アーキタイプ。
バントランプに対して無類の強さを誇ります。
しかしティムール荒野の再生とサクリファイスデッキとの相性に若干難がありそうです。
練習段階ではティムール荒野の再生に対しても7割以上の勝率があったそうですが、デッキ公開制の大会ということもあり、本番ではティムール荒野の再生に対しての勝率は35%ほどでした。
こちらのデッキに関しては別記事で詳しく紹介しているので気になった方はぜひ見てみてください。
8位:ラクドスサクリファイス
最後はラクドスサクリファイス。
プレイヤーズ・ツアー・オンライン#2で入賞していたデッキとは少々構成が異なり、《悪魔の職工》や《真夜中の死神》ではなく《朽ちゆくレギサウルス》がメインから採用されています。
こうして見ると今回は《朽ちゆくレギサウルス》が非常に活躍した大会でしたね。
固定化されるかに見えたメタゲームも微妙に変化しており、各デッキの採用カードにも動きが出てきています。
環境終盤に差し掛かってもこうしてメタゲームが巡っていくのはスタンダードプレイヤーとしては非常に面白くてやりがいがありますね。
明日はプレイヤーズ・ツアー・オンライン#4の結果を記事にしたいと思います。
では!
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