おっすおっす。
かーむです。
11月2日・3日に名古屋にてスタンダードのマジックフェストが開催されました。
(参加者:1755名)
トップ8のデッキリストや、2日目に進出したデッキの分布・メタゲームが公開されましたので、紹介していきたいと思います。
ソース:マジックフェスト・名古屋2019|イベントカバレージ
トップ8
順位 | デッキ |
優勝 | シミックフード |
準優勝 | アゾリウスコントロール |
ベスト4 | シミックフード |
ベスト4 | スゥルタイフード |
ベスト8 | スゥルタイフード |
ベスト8 | スゥルタイフード |
ベスト8 | バントフード |
ベスト8 | スゥルタイフード |
優勝はシミックフード!
そして1つのデッキをのぞいて、トップ8中7つのデッキがフード系デッキ…!
前環境でスケープシフトが環境を席捲している時でも、トップ8の半分を占めるくらいでしたが、フード系デッキの支配率はそれ以上のようです。
トップ8のデッキリスト
それでは個別のデッキリストを見ていきましょう。
優勝:シミックフード
まずは優勝のシミックフード。
スゥルタイと比べると除去が薄いようにも思えますが、《意地悪な狼》だけでもある程度クリーチャー戦を戦うことができ、圧倒的トップメタのフード系デッキに対しては《霊気の疾風》が除去として機能します。
また、《害悪な掌握》にも言えることですが、相手がもし緑や赤(もしくは白)出ない場合でも、《王冠泥棒、オーコ》の能力によって相手クリーチャーを強制的に緑にすることができるため、《害悪な掌握》や《霊気の疾風》が完全に腐るということは実はほとんどありません。
《厚かましい借り手》のバウンスによる時間稼ぎは間接的な除去として機能し、相手がバウンスされたカードを唱え直すまでの間にこちらの脅威を展開することでボードアドバンテージを取りやすくなります。
相手の《意地悪な狼》の格闘に合わせてバウンスすると、格闘もスカらせることができるので覚えておくと役に立つかもしれません。
相手が食物トークンを生贄に捧げたあとにバウンスするとさらにお得です。
スゥルタイフードに入っていないカードとしては《総動員地区》があります。
スタッツは3/3ということで《王冠泥棒、オーコ》の鹿トークンと相打ちになるサイズですが、盤面のクロックは殴り合いでは重要になります。
①《害悪な掌握》や《霊気の疾風》にやられない
②ソーサリータイミングの除去を受け付けない(PWの能力など)
③打ち消されない
色マナが出ないため3色以上のデッキでの採用は難しいですが、上記のようなメリットもあり、やはりクリーチャー化する土地は一定の強さがありますね。
また、《総動員地区》は《世界を揺るがす者、ニッサ》と相性がよく、コスト軽減とマナ加速により手軽にクリーチャー化できるようになります。
さらに、+1/+1カウンターを3つ載せた後にクリーチャー化すれば6/6警戒のファッティを生み出すこともできます。
サイドボードには各種カウンターや《大食のハイドラ》が配備されていますが、《クロールの銛撃ち》は少し珍しいですね。
主なターゲットは《金のガチョウ》、《ハイドロイド混成体》、《悪ふざけの名人、ランクル》あたりでしょうか。
どれも盤面に残したくないクリーチャーなので、2マナで対処できると考えるとナイスな採用に思えます。
特に《金のガチョウ》は一方的に落とすことができ、パワー3なので《意地悪な狼》に格闘される際に食物トークンを1つ要求できるので地味にいい働きをしてくれそうです。
《悪ふざけの名人、ランクル》はゴルガリアドベンチャーやラクドスアグロなど、《王冠泥棒、オーコ》の処理能力を超えた展開力を持つデッキに入っていることも多いため、サイドボードでの対応が必要なクリーチャーですね。
準優勝:アゾリウスコントロール
準優勝はTOP8唯一の非フード系デッキ。
メインに10枚のカウンター、4枚の全体除去、そして適量のドローソースやコントロール奪取が搭載された正統派コントロールデッキです。
スイスラウンドはフードの海を10-0の無敗で渡り切っています。
TOP8のシングルエリミネーションでも、スゥルタイフードとシミックフードを落として見事決勝に駒を進めています。
フード系デッキには有利のようなので、今後数を増やしていくかもしれませんね。
カウンターの内訳を見ていくと、汎用カウンターの《吸収》が3枚、《ドビンの拒否権》が3枚、《霊気の疾風》が2枚、《神秘の論争》が1枚、さらに《物語の終わり》まで採用されており、やはり明確にフード系デッキにターゲットを合わせていますね。
さすがにこれだけカウンターが入っていれば、《夏の帳》を乗り越えて場をコントロールできそうです。
クリーチャー陣には3種類の曲者を採用。
どれも場に出た時点でほとんど仕事が終わっているため、《意地悪な狼》に食べられたり《王冠泥棒、オーコ》で3/3にされても問題ありません。
今大会は多くのデッキがメインから《害悪な掌握》や《霊気の疾風》を採用していましたが、影響があるのが《時を解す者、テフェリー》くらいで、メインゲームでは相手の手札に無駄牌を抱えさせやすいのもこのデッキのメリットです。
エンドカードは《集団強制》。
《夏の帳》が怖いカードではありますが、全力《ハイドロイド混成体》の返しや《時を解す者、テフェリー》を置いてから繰り出すなどすればある程度しっかり通せそうです。
また、このデッキではカウンターでバックアップする手もありますね。
サイドには《浄光の使徒》や《ガラスの棺》が採用されています。
《浄光の使徒》は「猫かまど」ことアリストクラッツ系のデッキに刺さりそうですね。
《ガラスの棺》は赤単や騎士デッキなどの高速デッキのテンポについていける軽量除去。
カウンターを多く積んだコントロールデッキは高速デッキが苦手なので、2マナの除去は偉いですね。
ベスト4:シミックフード
ベスト4の片方はシミックフード。
なんと《むかしむかし》が不採用になっています。
代わりに土地が26枚と多めに入っており、《成長のらせん》が採用されています。
そしてメインからフル投入された《霊気の疾風》。
もう何も感じなくなってきました(笑)
サイドにはディフェンシブなカードとして《恋煩いの野獣》はフル投入。
主にアグレッシブなデッキへのサイドインになるかと思いますが、タフなボディで《王冠泥棒、オーコ》をしっかりと守ってくれます。
ベスト4:スゥルタイフード
もう一方のベスト4はスゥルタイフード。
直接的な除去が多く、6マナ域に強力なプレインズウォーカーを採用できる点がシミックフードとの相違点になります。
除去枠は安定の《害悪な掌握》、そして全体除去の《虐殺少女》。
《虐殺少女》は横並びにも対応できますが、タフネス1が多く、クリーチャーが多く並びやすいアドベンチャー系デッキには特に有効です。
6マナ域には《戦慄衆の将軍、リリアナ》を採用。
一時期《呪われた狩人、ガラク》が多く見られましたが、メインに《害悪な掌握》や《霊気の疾風》が採用されるようになってからは《戦慄衆の将軍、リリアナ》に取って代わられました。
また、スゥルタイの6マナには《戦争の犠牲》もあります。
このデッキでもサイドボードに1枚置かれていますね。
特に相手に《世界を揺るがす者、ニッサ》が出ている場合には、クリーチャー化した土地も含めて盤面を一掃できるため、不利な盤面を覆すことができる1枚です。
黒いデッキの鉄板サイドボードの《強迫》は、久しぶりに見た気がします。
今後アゾリウスコントロールが増えていくなら、また見かけることも多くなるかもしれません。
ベスト8:スゥルタイフード
スゥルタイならではのオプションとしては《ゴルガリの女王、ヴラスカ》もありますね。
《金のガチョウ》や《王冠泥棒、オーコ》で生成した食物トークンをプラス能力で生贄に捧げることでドローとライフを得るシナジーがあり、マイナス能力で相手の《王冠泥棒、オーコ》を直接破壊することができます。
また、こちらのスゥルタイではサイドに《軍団の最期》が2枚採用されています。
赤単やナイトなどの高速デッキのほか、軽量クリーチャーが多く採用されているアドベンチャー系デッキにも対応しやすいですね。
ベスト8:スゥルタイフード
こちらのデッキでは6マナ域にはプレインズウォーカーではなく《戦争の犠牲》を採用しています。
メイン1枚、さらにサイドに2枚と合計3枚も積まれているのは少し珍しいように思います。
さらにメインから《虐殺少女》を1枚、さらにサイドに2枚積んでおり、自軍のプレインズウォーカーをしっかり守りきるプランを重視したような構成になっています。
ベスト8:バントフード
こちらは今回入賞した中で唯一のバントフード。
《害悪な掌握》の的が増えてしまうリスクはありますが、白を足したことで《時を解す者、テフェリー》や《拘留代理人》、《狼の友、トルシミール》などを使うことができます。
《時を解す者、テフェリー》は《夏の帳》や各種カウンターを封じるほか、ブロッカーをどかして殴りに行ったり、自分の《意地悪な狼》や《ハイドロイド混成体》をバウンスして能力を使いまわしたりと器用なプレインズウォーカーです。
特にカウンターを封じる能力がアゾリウスコントロールに劇的に有効なため、今後のアゾリウスコントロールの動向次第でバントフードも数を伸ばす可能性があります。
実際、2ターン目テフェリーはアゾリウスコントロール的に相当キツそうですね。
ちなみに、MF名古屋と同時期に開催されたMFリヨンでは、バントフードが優勝を飾っています。
Top 8 Decklists of Grand Prix Lyon 2019 – ChannelFireball
ベスト8:スゥルタイフード
こちらのデッキでは、《残忍な騎士》と《戦争の犠牲》がメインから2枚採用されており、他のリストよりも少し多く除去が取られています。
代わりに、《ゴルガリの女王、ヴラスカ》や《戦慄衆の将軍、リリアナ》が不採用になっています。
また、サイドには《軍団の最期》や《肉儀場の叫び》、《虐殺少女》も2枚ずつ搭載されており、総じて多めに除去が取られている印象です。
メインに《害悪な掌握》を4枚フル投入していますが、長丁場のマジックフェストということもあり、フード系デッキ以外に当たった場合でも除去を入れ替えて自分のデッキプランをしっかり通せるようにしているように思えます。
メタゲームブレイクダウン(2日目)
今回のマジックフェスト名古屋に参加した1755名のうち、2日目に進んだのは339名。
2日目に進出したデッキとその内訳は以下の通りです。
スゥルタイフードとシミックフードで54%強を占めており、やはりフードの海という結果でした。
ちなみにトップ16での内訳はこのようになっています。
トップ16のうち12のデッキがフード系となり、実に75%を占めます。
なお、《金のガチョウ》、《意地悪な狼》、《ハイドロイド混成体》などのシミックデッキで主に採用されているカードや、《害悪な掌握》や《霊気の疾風》のトップ16での採用枚数は以下の通りです。
個人的には今の環境は同型対決がプレイングやデッキに採用された1~2枚のカードの違いがゲームを左右することがあり、やり込み甲斐があって好きなんですが、ちょっとテコ入れあり得るかもしれないなと思います。
ということでMF名古屋の結果でした!
では!(‘ω’)
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