おっすおっす。
かーむです。
この1ヶ月ほどはスタンダードを中心にプレイしていて、主にイゼットドラゴンを使用していました。
来週には『フォーゴトンレルム探訪』がリリースで新環境も間近。
そこで今回は自分の整理も兼ねて、現環境でメインデッキだったイゼットドラゴンのプレイガイドとサイドボーディングガイドをまとめてみたいと思います。
以下に当てはまるよ~という方はぜひ読んでみてください。
・イゼットドラゴン、よくランクマで見かけるけどよく分からん
・イゼットドラゴンを使ってみたい
・イゼットドラゴンを練習中
・イゼットドラゴン戦に苦手意識がある
イゼットドラゴン、結構回しました
最初に僕がどのくらいイゼットドラゴンを回したのか簡単に紹介してみたいと思います。
これ以外にも友達との指名対戦での練習や、ゲーム間の振り返り含めるともっと時間かけてます。
セカコロ優勝者の朧霞さんには及びませんが、雑食の僕にしては結構使いこめたかなと思います。
原根さん配信にお邪魔したので、そこで話題になったティムールの調整戦績。
環境上位デッキとアグロに有利取れるのが今回のデッキ決定理由。
練習量は裏切らない。 pic.twitter.com/SDhj2Ac4JE— 朧霞 (@obrgsm) June 19, 2021
練習の甲斐もあり5月はミシック予選の権利もGETし、日本選手権のウィークリーチャンレンジでは5月22日に5-1、5月23日に全勝の6-0でBYE付きで本戦参加の権利をGETしました。
本日はセスドラゴンの感触を確かめつつ6-0して61位まで。 pic.twitter.com/McYXvqOjH2
— かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog) June 8, 2021
6月のランクマッチもほぼ毎日ランクマをプレイして、最終日の22時時点でこのくらいの順位でした。
イゼットドラゴンってどんなデッキ?
イゼットドラゴンは《黄金架のドラゴン》を中核に据えたミッドレンジデッキです。
《アールンドの天啓》からの連続アタックで一気に相手のライフを削り取るフィニッシュブローが魅力です。
アグロに対しては軽量火力による除去、ミッドレンジ以降のデッキに対してはカウンターがあり、多少の不利はあれど極端に不利なマッチアップが少ないのも気に入ってます。
《インポートリスト》
デッキ
2 アールンドの天啓 (KHM) 41
4 砕骨の巨人 (ELD) 115
4 厚かましい借り手 (ELD) 39
3 表現の反復 (STX) 186
4 寓話の小道 (M21) 246
3 不詳の安息地 (KHM) 255
4 霜噛み (KHM) 138
4 黄金架のドラゴン (KHM) 139
3 精神迷わせの秘本 (M21) 232
3 神秘の論争 (ELD) 58
4 河川滑りの小道 (ZNR) 264
3 襲来の予測 (KHM) 76
6 冠雪の島 (KHM) 279
4 冠雪の山 (KHM) 283
4 移り変わるフィヨルド (KHM) 273
1 本質の散乱 (IKO) 49
1 否認 (STA) 18
2 ガラゼス・プリズマリ (STX) 189
1 プリズマリの命令 (STX) 214
サイドボード
1 軽蔑的な一撃 (KHM) 54
3 火の予言 (IKO) 116
1 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
1 影槍 (THB) 236
1 否認 (STA) 18
2 燃えがら地獄 (ZNR) 136
1 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
1 サメ台風 (IKO) 67
2 アクロス戦争 (THB) 124
2 アゴナスの雄牛 (THB) 147
採用カード
イゼットドラゴンの採用カードを少し詳しく見ていきましょう。
まずは勝利に貢献するアタッカーたちから。
ご存知《黄金架のドラゴン》は5/4/4飛行速攻に加えて、宝物トークン生成によるマナ加速も兼ねる優秀なフィニッシャー。
脇を固める《砕骨の巨人》と《厚かましい借り手》は出来事と本体で行動回数を増やしてくれるナイスカード。
パワー4で相打ちブロッカーになる《砕骨の巨人》はアグロ戦で強く、瞬速持ちの《厚かましい借り手》はカウンターを構え合うミラーマッチやスゥルタイ根本原理戦で重宝します。
《ガラゼス・プリズマリ》は今のメタではイゼットドラゴンくらいでしか使われていませんが、アグロ戦では非常に頼もしいブロッカーです。
パワーが3なので《巨人落とし》が効かず、タフネスが4なので《霜嚙み》では落ちません。
場に出た時に宝物トークンを生成する能力に加えて《精神迷わせの秘本》や《影槍》も疑似的なマナソースとして使えるようになるため、場に定着すると手数が増えて非常に動きやすくなります。
そして忘れてはいけないのが《不詳の安息地》。
消耗戦の末に土地だけで勝つゲームも結構ありますし、ライフが危ういときには相打ちブロックで除去として使う場合もあり、なかなかニクい働きをしてくれます。
次にカウンター。どちらも3マナのカウンターですが、それぞれ性質が異なります。
僕のリストでは追加のカウンターとして《本質の散乱》と《否認》を1枚ずつ採用しています。
今のスタンダードには完全なノンクリーチャーデッキがいないため、《本質の散乱》はもう1枚増やしたいなーと思っています。
続いて除去。いずれも2マナ以下ということで軽く動けます。
特に《霜嚙み》が1マナということで後手でも《ヤスペラの歩哨》や《無私の救助犬》といった相手の1ターン目のアクションについていけるのは非常に優秀。
ランクマッチなど、デッキ非公開でのゲームで後手の場合、初手に《霜嚙み》がある時はなるべく1ターン目には山を置くようにしています。
(たまに《遺跡ガニ》が出てきて論争構えてれば…となることもあります)
最後に2種類のアドバンテージカード。
どちらも優秀ですが、大きく性能が異なります。
大きな違いはアドバンテージを得るタイミングで、これによって強く使えるマッチアップとあまり強くないマッチアップが生まれます。
ざっくりプレイガイド
イゼットドラゴンのプレイ指針について書いていきます。
まず最初にマリガン判断について触れておきます。
上の方で「対アグロには火力があり、遅いデッキにはカウンターがある」と書きましたが、逆に言うと役割が全然違うカードがデッキの中に散らばっています。
ランクマッチなどの非公開制でのゲームでは除去キープしたら相手がスゥルタイだったとか、カウンターキープしたらアグロだったみたいなことが起こりますが、これに関しては裏目は受け入れましょう。しゃーないです。
本題のプレイ指針ですが、変にコントロールしきろうと思わずにさっさと相手を倒しましょう。
除去、カウンター、アドバンテージと優秀なカードが採用されたこのデッキですが、イゼットドラゴンはあくまでもミッドレンジデッキです。
アグロ戦では序盤を捌いたらダメージレースを仕掛けないといけませんし、コントロール戦では相手の土俵であるロングゲームになる前に仕留めないといけません。
イゼットドラゴンは器用なデッキですが、全てに回答できるほどの対応力はありません。
全てに回答できない以上、回答できない状況になる前に相手を倒しましょう。
ゲームを短くすることで、ゲーム終了までに必要なカウンターや除去の枚数を減らすことになり、結果的に手札やドローの要求値が下がっていきます。
そのためには相手を仕留めるためのルートを常に考え続ける必要があります。
といっても割とシンプルで、だいたいこんな感じです↓
基本は上の図のイメージで、相手のライフを0にするまでの障害になるものに除去やカウンターを当てていく感覚でプレイしています。
この話は特にスゥルタイ根本原理戦で顕著ですが、なるべく早く殴り始める意識が大事です。
実戦だとこんなシーンもありました。
正着かどうかは分かりませんが、「もしかして殴り始められるかも?」という意識は常に持つようにしましょう。
今ちょうどそれっぽい盤面になったのでペタリ。
(相手苦しすぎて5tヨーリオンだったのでレアケースだけど)ここは通して借り手本体⇒返しにバウンス&カウンター/ドロー構えでクロパ開始しました。
バウンス⇒ドラゴンでカウンター構えは、除去飛んで来たらクロック止まってしまうのでやめました。 https://t.co/TMTwNrshGt pic.twitter.com/CZv5c918go
— かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog) June 4, 2021
オマケで小ネタを紹介。
場に《黄金架のドラゴン》がいて手札に《霜嚙み》でマナ加速ができます。
以前から有名でしたが、ジェスカイ変容の登場でメジャーになった技術ですね。
手札の3マナの呪文を打つ以外にも、相手の《神秘の論争》に対して3マナ払う時にも使ええるので、覚えておくと吉。
イゼットテンポ使ってる人はみんな知ってそうだけど一応掲載。
この状態から論争が打てます。①宝物から赤出してドラゴンに霜噛み(赤1浮き)
②霜嚙みでトークン生成。
③↑から青青だして①の赤と合わせて論争が打てる霜噛みが腐る相手で確定カウンターを温存したい時の小テク。(主にスゥルタイ) pic.twitter.com/HhCtoqQqlD
— かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog) May 22, 2021
サイドボーディングガイド
最後に僕のサイドボーディングガイドを載せておきますが、ガイドはあくまでただのベースです。なので相手のリストやサイドボードガイドによって変わったりします。
有利/不利の理由やサイドアウト/サイドインするカードには僕なりの理由を書いておきますので参考になればと思います。
ちなみに有利不利は普通に覆り得る程度の差でしかなく、有利だから勝てるわけでも不利だから負けるわけでもないので「微有利/微不利」くらいで考えてます。
スゥルタイ根本原理:有利
【OUT】
-3《霜嚙み》
-1《砕骨の巨人》
【IN】
+1《軽蔑的な一撃》
+1《否認》
+1《サメ台風》
+2《アクロス戦争》
基本的にソーサリータイミングで動く相手なので、《厚かましい借り手》や《砕骨の巨人》で様子を見つつ、相手が対処に動いてきた隙を《黄金架のドラゴン》や《アールンドの天啓》でとがめるのがメインプラン。
相手のインスタントタイミングでのアクションは《海の神のお告げ》と除去、あとは《神秘の論争》くらいなので、構え合いのゲームとなるこのマッチアップではイゼットドラゴン側が有利と考えています。
ただサイド後は向こうも《サメ台風》などインスタントタイミングでのアクションが増えたり、ハンデスで干渉してくるようになるのでサイド後の相性はほぼイーブンになります。
また追加の脅威として《星界の大蛇、コーマ》がサイドインされます。
こちらもバウンス以外でデカブツに触るためのカードとして《アクロス戦争》をサイドインしていますが、やはりデカブツ相手は《厚かましい借り手》が最もスマートに対処できます。
《厚かましい借り手》はこのマッチアップでは非常に重要で、着地を許してしまったデカブツに対して唯一インスタントタイミングで触れるカードです。
また、《破滅の根本原理》から《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》&何かの組み合わせで2つ目の呪文を解決する前に《巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス》をバウンスすることで即奥義を緊急回避することもできます。
なるべく早く殴り始めるのは大事なのですが、《厚かましい借り手》を出すときはバウンスなしでこの後大丈夫かどうかも検討したうえで出しましょう。
多少殴るのが遅くなったとしても、《アールンドの天啓》で10点以上を一気に削ることができます。
ジェスカイ変容:有利
【OUT】
-2《アールンドの天啓》
-1《黄金架のドラゴン》
-1《ガラゼス・プリズマリ》
-1《砕骨の巨人》
【IN】
+1《軽蔑的な一撃》
+1《否認》
+1《サメ台風》
+2《レッドキャップの乱闘》
コンボ自体はソーサリータイミング(クリーチャー)によるものなので、スゥルタイ根本原理戦と同じく構えつつ隙を見て攻勢に転じるというゲームになります。
ただ、スゥルタイ根本原理と違い全体的に軽くカウンターも多めなので、相手もかなり構え合いに強いです。《プリズマリの命令》などインスタントタイミングの動きもあり、《精神迷わせの秘本》を割ってくるのがちょっとつらいですね。
また、コンボ達成まで行かずとも、変容を許すと一気にアドバンテージを稼がれてしまうので気が抜けません。
そのため、基本的にはこっちからは仕掛けません。
重いアクションは《非実体化》にとがめられがちですが、ゲームが長くなり土地が並んで来れば呪文を戻されても再度唱えられるようになり、強さを軽減できます。
除去に対して対象をバウンスしてかわされるのは、相手もアドを失い、もう一度ソーサリータイミングで仕掛けさせることになるので良しとします。
マナが豊富になるゲーム最終盤では《神秘の論争》の強さも半減し、序盤~中盤に比べてだいぶやりやすい状態になります。
イゼットドラゴン(ミラー):五分
【OUT】
-1《霜嚙み》
-2《砕骨の巨人》
-1《厚かましい借り手》
-1《ガラゼス・プリズマリ》
-1《黄金架のドラゴン》
【IN】
+1《軽蔑的な一撃》
+1《否認》
+1《サメ台風》
+2《レッドキャップの乱闘》
+1《火の予言》
ミラーマッチも基本的には構え合いのゲームになりますが、より多くのリソースカードを引けた方がゲームを有利に進めます。
また、構え合いになる=手札が減らないということで先に土地が止まった方がだいたい負けます。手札があふれてディスカードでアドも失うし、《神秘の論争》も刺さってしまいます。
サイド後も変わらず構え合いになることから、ソーサリータイミングのアクションを減らすべくクリーチャーを少しサイドアウトし、《霜嚙み》の1枚をルーティングできる《火の予言》と交代。
瞬速持ちの《厚かましい借り手》を1枚減らしているのは手札でダブついてしまって「ヒマだし出すか」みたいな感じで出すと大体相手の手札で腐ってた《砕骨の巨人》で除去されてほぼディスカードのような形で捨てるハメになることを避けるためです。
腐らせるカードはなるべく腐らせて相手の手札を圧迫しておくか、無駄撃ちさせたいという狙いですね。
ただこのゲームではお互い《サメ台風》をサイドインしますが、5/5以上のサメは《厚かましい借り手》でしか除去できないため、あまり抜きすぎるとサメトークン1体で負けてしまうので3枚は残すようにしています。
ナヤアドベンチャー:不利
【OUT】
-3《神秘の論争》
-3《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-2《精神迷わせの秘本》
-1《黄金架のドラゴン》
【IN】
+2《アゴナスの雄牛》
+2《燃えがら地獄》
+3《火の予言》
+1《レッドキャップの乱闘》
+2《アクロス戦争》
+1《否認》
+1《影槍》
序盤は火力で除去は追いつきはするものの、アドベンチャー&《エッジウォールの亭主》のアドバンテージで少しずつリソースが足りなくなり、中盤からは盤面の競り合いで置いていかれがちなため不利な印象です。
殴られまいと除去を撃てば第2メインに《スカルドの決戦》が降ってきて、カウンターを構えると盤面とダメージが…
というわけでサイド後はこちらも盤面を押しながら手札を補充するプランを取ります。
カウンターを減らし、除去連打&《アゴナスの雄牛》でミッドレンジのぶつかり合いの勝負に持っていきます。
手札に《アゴナスの雄牛》が来たらバシバシ除去を切っていって、手札が枯れたころに《アゴナスの雄牛》を壁として場に出しつつ手札を補充。
だいたいブロックで死ぬか《巨人落とし》されるので、墓地の除去呪文を使って脱出して3ドローしつつ再度場に出すことで盤面とリソースを回復させます。
追放領域に《砕骨の巨人》や《アールンドの天啓》を残せているとベター。上手くいけばそのまま攻勢に出られます。
《運命の神、クローティス》には注意しましょう。
なお《否認》や《本質の散乱》を捨てるときもありますが、そこは割り切っていきましょう。
ティムールアドベンチャー:五分
【OUT】
-3《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-1《プリズマリの命令》
-1《精神迷わせの秘本》
【IN】
-3《火の予言》
-2《レッドキャップの乱闘》
-2《アクロス戦争》
-1《軽蔑的な一撃》
そこまで早いわけではなく《スカルドの決戦》のような莫大なアドを稼いだりサイズアップするカードもないのでナヤよりは大分マシな印象です。
ほとんどのクリーチャーは基本的に火力で対処でき、《黄金架のドラゴン》は5マナ重めのアクションなのでそこさえケアしていれば一方的にやられるケースは少ない印象です。
ただ、《恋煩いの野獣》連打や《エッジウォールの亭主》連打などの厳しいムーブもあるため総じて五分と思います。
サイドボードに関しては、アドベンチャークリーチャーを手札に戻すとディスアドバンテージになるため《厚かましい借り手》はサイドアウト。1枚残しているのは《恋煩いの野獣》や《長老ガーガロス》の処理に困った場合のお守りです。
アドベンチャーの細かい動きに対して3マナのカウンターを打っているとテンポで出遅れてしまうので《襲来の予測》もサイドアウトします。
ティムールアドベンチャーに関しては《星界の大蛇、コーマ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》を採用したタイプもあるのでこちらのサイドボーディングも置いておきます。
【OUT】
-2《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-1《黄金架のドラゴン》
-1《プリズマリの命令》
-1《ガラゼス・プリズマリ》
【IN】
+3《火の予言》
+1《レッドキャップの乱闘》
+2《アクロス戦争》
+1《軽蔑的な一撃》
+1《サメ台風》
このマッチアップでは《星界の大蛇、コーマ》をバウンスする必要があるので《厚かましい借り手》を2~3枚残します。
通常のティムールアドベンチャーよりも《星界の大蛇、コーマ》と《銅纏いののけ者、ルーカ》の分だけ動きが遅く、火力除去をばらまきながらカウンターを構えつつ好機を伺うイゼットドラゴンらしいゲーム展開になります。
もともとこういったゲーム展開はイゼットドラゴンの得意とするところであり、相手のクリティカルな脅威が重めということもあって微有利な認識です。
フィニッシャーが重めとはいえ、デッキの軸はアドベンチャーということで通常版と同じく《襲来の予測》はアウト。重めのクリーチャーも少し減らします。
《黄金架のドラゴン》がいないので《レッドキャップの乱闘》は0~1枚でよく、代わりに《サメ台風》を入れて構え合いでマナが余った際のアクションを増やします。
グルールアドベンチャー:五分or不利
【OUT】
-3《神秘の論争》
-3《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-2《精神迷わせの秘本》
-1《黄金架のドラゴン》
-1《否認》
【IN】
+2《アゴナスの雄牛》
+2《燃えがら地獄》
+3《火の予言》
+2《レッドキャップの乱闘》
+2《アクロス戦争》
+1《軽蔑的な一撃》
+1《影槍》
環境屈指のブン回りを持つグルールアドベンチャー戦ですが、クリーチャーの除去だけであれば五分な印象です。ただ相手の4~5マナ域の構成によって話が変わってきます。
サイクリングメタで《探索する獣》を採用しているなら《砕骨の巨人》で止められることも多いですが、《エシカの戦車》や《怪物の代言者、ビビアン》など非クリーチャーの脅威を採用している場合は除去のスキをついて着地を許してしまいがちで、この場合は不利です。
プロプレイヤーのラファエル・レヴィ選手が発案のいわゆるレヴィ・グルール(マグダグルール)のように《エシカの戦車》が採用されたものがメジャーかと思います。(つまりだいたい不利です)
サイド後はナヤ戦と同じく除去除去アゴナスのプランです。
カウンターと除去を交換しますが、《エシカの戦車》や《黄金架のドラゴン》、《長老ガーガロス》などの4マナ域の脅威に軽いマナで回答するために《軽蔑的な一撃》もサイドインします。
白単アグロ:不利 / 赤単アグロ:有利
【OUT】
-3《神秘の論争》
-3《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-2《精神迷わせの秘本》
-1《黄金架のドラゴン》
-1《否認》
【IN】
+2《アゴナスの雄牛》
+2《燃えがら地獄》
+3《火の予言》
+2《レッドキャップの乱闘》
+2《アクロス戦争》
+1《サメ台風》
+1《影槍》
続いて白単と赤単の単色アグロ戦。どちらも除去祭りになるマッチアップでサイドボーディングもほぼ共通ですが、相性は異なります。
白単には《歴戦の神聖刃》や《無私の救助犬》、《命の恵みのアルセイド》などの破壊不能やプロテクションによる火力除去への耐性が高く、序盤の攻勢を凌ぐのに苦労します。
撃ち先によっては《砕骨の巨人》がフィズらされてしまうのもやりにくいポイントですね。
一方赤単はだいたい火力は効きますので、《エンバレスの宝剣》にさえ気を付ければ盤面のクリアにはそう困ることは多くないため、どちらかといえば有利と言えます。
ただ、やみくもに除去を撃っていると相手のタフ3に対して《砕骨の巨人》しか手札にないということが発生するので、火力を切る順番には注意が必要です。
さて、サイドボーディングですが…もうお分かりですね?
除去除去アゴナスプランです。
アグロ戦ということでナヤ、グルール戦でもサイドインしていた《影槍》ですが、白単戦では最高のカードです。
ライフゲインはもちろんですが、破壊不能を失わせる能力がめちゃくちゃ染みます。
グルール戦では入れていなかった《サメ台風》をサイドインしているのは、赤単/白単ともにタフネス1~2のクリーチャーが多く、トークンでの相打ちブロックが狙えるためです。
ジェスカイサイクリング:不利
【OUT】
-3《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-2《霜嚙み》
-1《黄金架のドラゴン》
-1《プリズマリの命令》
【IN】
+2《アゴナスの雄牛》
+2《燃えがら地獄》
+2《火の予言》
+2《レッドキャップの乱闘》
+1《否認》
+1《影槍》
不利です。(迫真)
ジェスカイサイクリングには《繁栄の狐》によるアグロプラン、《型破りな協力》によるトークンプラン、《アイレンクラッグの紅蓮術師》&《天頂の閃光》によるバーンプランと様々な攻め手があり、相手のプランによってこちらに必要な初手が全く異なります。
3つのまったく違うプランに対してこちらが噛み合わせないといけない側になるため、どうしても不利になってしまいます。
特に《型破りな協力》については打ち消す以外の回答がないに等しく、4体以上のトークンを展開されてしまうと《黄金架のドラゴン》が殴れなくなってしまいます。
イゼットドラゴン側の勝ち筋としては《アールンドの天啓》からのゴリ押しリーサルか相手の事故くらいしかないため、サイドボーディングもゴリ押しプランの遂行を目指したものにしています。
長期戦になれば《天頂の閃光》での一撃死の可能性が上がるほか、《型破りな協力》のトークン生成数も増えていき、総じてロングゲームはどんどん不利になっていきます。
なので、多少リスクを背負ってでもリターンを取って突っ込んでいくプレイを心がけています。
ジェスカイサイクリングは独特な構造を持ったデッキのため、専用のプレイングスキルが求められます。
これは完全に個人的な感想なのですが、環境最終期のこのタイミングでジェスカイサイクリングを使ってる人は長いこと同じデッキを使っていることが多く、数は少ないものの当たったらだいたい猛者だと思って望んでます。
その中でもジェスカイサイクリングの名手として有名なRedBullUntapped2020優勝者のテルテルさんがnoteを公開してます。
恐らく世界で一番ジェスカイサイクリングを使うのが上手いプレイヤーだと思いますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
ディミーアローグ:不利
【OUT】
-2《厚かましい借り手》
-3《襲来の予測》
-2《アールンドの天啓》
-1《プリズマリの命令》
【IN】
+2《アゴナスの雄牛》
+3《火の予言》
+1《レッドキャップの乱闘》
+1《否認》
+1《サメ台風》
最後はディミーアローグ。
相手も除去、カウンター、クリーチャーで構成されたクロックパーミッションデッキですがこちらよりも軽く、ほとんどのクリーチャーが瞬速持ちということで構え合いではやはり不利を背負わされます。
ただ幸いクリーチャーがどれも小さく《霜嚙み》ですべてのクリーチャーを対処可能なので、展開と相手の引き次第では普通に《黄金架のドラゴン》が走り抜けることもそこそこあります。
また、先手時は相手の1t《遺跡ガニ》を《神秘の論争》で止められると《湖での水難》が機能するのを大分遅らせることができ、一気に楽になります。
サイド後は3点火力を増量し、なるべく軽く動きつつ《アゴナスの雄牛》が墓地に落ちるのを祈ります。(マジです)
《アゴナスの雄牛》で墓地の掃除に成功したら、再び《湖での水難》が機能する前に《黄金架のドラゴン》などの重めの呪文を通しに行きましょう。
デッキ改善案
オマケで今後のデッキ改善案です。
未だに僕も迷っているところですが、メインの《本質の散乱》とサイドの《サメ台風》を1枚ずつ増やしたいと考えています。
特に《本質の散乱》は現在のスタンダードではジェスカイサイクリング以外はそれなりにクリーチャーが主体となっていて、ゲーム中も手札にあると楽だと感じることが多いです。
スゥルタイ根本原理も最近はクリーチャーが若干多めになっていますし、《鎖を解かれしもの、ポルクラノス》、《長老ガーガロス》や《空を放浪するもの、ヨーリオン》に当てることができれば《襲来の予測》を温存できます。
《サメ台風》はミラーマッチやスゥルタイ根本原理戦など、構え合いのゲームとなるマッチアップで強いカードですが、マナが詰まった時にX=0でサイクリングするケースもそこそこあり、3枚は多いにしても複数枚採用したいカードです。
あとはアグロ戦の除去除去アゴナスプランを安定させるために《アゴナスの雄牛》の3枚目を入れようかどうか迷っています。
苦手なディミーアローグ戦も多少マシになるので、何とか枠を作りたいですね。
というわけでイゼットドラゴンのプレイ&サイドボーディングガイドでした。
もう来週末には新弾の『フォーゴトンレルム探訪』がMTGアリーナでリリースされるので環境も動いていくと思いますが、イゼットドラゴンは非常に気に入っているデッキなので次の環境でも活躍できることを期待しています。
この記事がイゼットドラゴンを使っている人にとって少しでも参考になったら嬉しいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
では!!
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