おっすおっす。
かーむです。
先日の禁止改定により《裏切りの工作員》と《創案の火》が禁止となり、相棒ルールが変更になりましたが、禁止改定後1発目となるMTGアリーナのオンラインイベント、Red Bull Untapped Onlineがスペインとドイツの2か国で同時開催されました。
今回はスペイン大会のメタゲームとTOP8のデッキリストをまとめてみました。
ソース:公式サイト
Red Bull Untappedスペイン大会のメタゲーム
スペイン大会の登録デッキ数は300。かなり大規模な大会ですね。
本大会のメタゲームは下記の通りでした。(なぜか総数が257でした)
禁止改定後のトップメタ筆頭と予想されたティムール荒野の再生が下馬評通りのトップメタ。
2位、3位のメタはティムール荒野の再生が多いとの読みからか、ティムール荒野の再生に有利とされる高速ビートダウンの赤単アグロとボロスサイクリングが続きます。
さらに4位にはデッキ自体の地力も高く、ビートダウンに対して耐性があるジャンドサクリファイスが後を追う形でした。
TOP8デッキ
大会結果は以下の通り。
順位 | デッキ |
優勝 | ティムール荒野の再生 |
2位 | ジャンドサクリファイス |
3位 | ティムール荒野の再生 |
4位 | ジャンドサクリファイス |
5位 | ジャンドサクリファイス |
6位 | ティムール荒野の再生 |
7位 | ティムール荒野の再生 |
8位 | ボロスサイクリング |
トップメタのティムール荒野の再生がTOP8の半数を占める大暴れ。
そしてアグロを狩りに来たジャンドサクリファイスが狙い通り活躍し、3デッキが上位入り。
アグロデッキからはボロスサイクリングが1つ入賞しています。
それでは個別のデッキリストを見ていきましょう。
優勝:ティムール荒野の再生
禁止改定前後で大きくは形は変わっていないように見えますが、アグロとジャンドサクリファイスを意識してか、メインから《焦熱の竜火》が3枚採用され、《炎の一掃》も1積みされています。
ミラーで無駄牌が増えないようにバランスを取りつつも、自分を狙うデッキに対してのガードもしっかりされています。
サイドボードには定番の《夜群れの伏兵》が待機。
4/4のボディはアグロ戦では優秀な壁になり、ジャンドサクリファイス戦では《初子さらい》で奪われない強力なフィニッシャーになります。
2位:ジャンドサクリファイス
2位はジャンドサクリファイス。
5月16日-17日に行われたRed Bull Untapped 2020 International Qualifier1で、市川ユウキ選手が《ボーラスの城塞》入りのデッキリストでTOP4に入賞してから見かけることが多くなったデッキです。
当時のリストからの変化としてはアドバンテージ兼フィニッシャーとなる《フェイに呪われた王、コルヴォルド》がサイドボードに復活しています。
《ボーラスの城塞》はアグロデッキ相手では払えるライフが残らない一方、一気に勝利まで完走する可能性がありますが、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》はそれ自体がフィニッシャーであり、アグロデッキ相手でも優秀な壁になります。
また、アーティファクトとクリーチャーということで効くカードが違うため、それぞれに違った役割がありますね。
3位:ティムール荒野の再生
こちらのティムール荒野の再生は《自然の怒りのタイタン、ウーロ》を2枚に抑え、《選択》を排してカウンターと火力呪文を多めに採用しています。
《選択》を採用しないタイプはかなり珍しいですね。
空いたスロットを見ていきましょう。
《焦熱の竜火》は4枚フル投入。《嵐の怒り》はメインとサイドに1枚ずつ採用されています。
《焦熱の竜火》は4枚はなかなか思い切っている気もしますが、手札から出された《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が生贄効果を解決する前に打つと、そのまま追放されるという小技があるため、意外とミラーでも腐らないかもしれません。
さらにカウンターにはメインから《否認》が2枚に《中和》が3枚。
ミラーマッチやアゾリウスコントロール戦では有利に働きそうです。
土地に目を向けると、1枚《爆発域》を採用しています。
3色デッキで色マナが出ない土地を採用するリスクはありますが、カウンターをすり抜けて展開されたパーマネントをまとめて粉砕してくれるリターンは魅力ですね。
着地してしまった《時を解す者、テフェリー》に対しても有効です。
4位:ジャンドサクリファイス
4位はジャンドサクリファイス。
こちらのリストでは《ボーラスの城塞》と《フェイに呪われた王、コルヴォルド》が両方メインに入っています。
サイドボードにはチクチクダメージを与えつつ、墓地対策ができる《運命の神、クローティス》。
ミラーで活躍しそうですね。
そして対赤単アグロ用には《レッドキャップの乱闘》が3枚。
猫かまどによるブロックでダメージを通しにくいため有利とされるマッチアップですが、禁止改定後の赤単アグロは《エンバレスの宝剣》での突然死もあるので、しっかりクリーチャーを除去できるカードを置いてありますね。
5位:ジャンドサクリファイス
こちらのデッキでは市川選手のリストと同じように《移動経路》が1挿しされています。
序盤のマナスクではサイクリングで土地を探しに行くことができ、中盤以降は呪文として唱えてさらにマナを伸ばしたりコンボパーツを探しに行くことができる便利なカードですね。
メインにもサイドにも《フェイに呪われた王、コルヴォルド》の姿はありませんが、追加のアドバンテージ源として《真夜中の死神》が1枚採用されています。
ラクドスサクリファイスではよく見るカードですが、猫かまどが1周するたびに1ドローすることができ、《フェイに呪われた王、コルヴォルド》にも劣らない勢いで手札を補充します。
フィニッシャーにこそなりませんが、3マナと軽いのが魅力です。
1枚挿しになっていますが、《パンくずの道標》で探しに行けるので見た目よりもプレイする機会は多そうですね。
サイドボードには《虐殺少女》。
5マナと重めのクリーチャーですが、猫かまどコンボを絡めることで中堅クリーチャーも射程圏内にとらえることができ、赤単アグロはもちろん、グルールアグロに対しても有効です。
4/4威迫という脅威を場に残せるのもGoodですね。
6位:ティムール荒野の再生
ティムール荒野の再生3つ目ということでそろそろ語ることが少なくなってきましたが、こちらのリストでは《物語の終わり》が採用されています。
後手番で先手相手の3ターン目《時を解す者、テフェリー》を打ち消せるほか、《サメ台風》のトークン生成を打ち消せしたり、ジャンドサクリファイスの《ボーラスの城塞》の起動型能力を打ち消して生き残るなど、「入れといてよかった」と思うシーンも多いかもしれません。
【余談】
似たカードとして僕のバントランプで《旋風のごとき否定》を2枚メインから採用していますが、《ハイドロイド混成体》をドロー効果ごと打ち消してくれたりとなかなかニクい活躍をしてくれます。
7位:ティムール荒野の再生
4つ目のティムール荒野の再生。
こちらはメインから《炎の一掃》が2枚採用されています。
逆にサイドボードには追加の《厚かましい借り手》、《夜群れの伏兵》が3枚、さらに《終局の始まり》などが採用され、ミラーマッチや青系デッキ相手のサイド後クロックパーミッションプランが太めに用意されています。
8位:ボロスサイクリング
8位はボロスサイクリング。
1ターン目《繁栄の狐》からの点での攻めのほか、《雄々しい救出者》での面展開、《ドラニスの刺突者》でのチクチクダメージと序盤から攻め手の違う脅威を展開できるのが魅力。
墓地にサイクリングカードがたまれば《天頂の閃光》というフィニッシュブローもあり、禁止改定で相棒の《夢の巣のルールス》が使いづらくなったとはいえ、依然メタゲームには残っていくかもしれません。
序盤をマナ加速に費やすランプデッキをとがめやすく、ティムール荒野の再生に対しても速度で優位にたてる一方、相手に干渉する手段に乏しいため、ジャンドサクリファイスには苦戦を強いられます。
ボロスサイクリングはデッキがガンガン回っていくためにサイドインしたカードを引き込みやすく、サイドボードでの対策が重要になってきそうです。
ということでRed Bull Untapped Online予選のスペイン大会の結果でした!
ドイツ大会の結果はこちら
これからメタゲームがどう変化していくのか…
今月こそミシック上位にランクインしたいと思いますので、引き続きスタンダードの動向には注目していきます!
では!
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