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ヒストリックイベント「Hooglandia Open」のTOP8デッキとメタゲーム

おっすおっす。

かーむです。

 

前回の記事で思ったよりもみなさんに反応をもらえて、大変うれしく思います。

感謝!

 

MTG Arena Zone ヒストリック オープンのTOP8デッキとメタゲームMTG Arena ZoneヒストリックオープンのメタゲームとTOP8デッキを解説。...

 

ヒストリックに興味ある人がそれだけいるということだと思うので、もう1つ、先週末に行われたヒストリックイベントの結果を紹介したいと思います。

 

今回紹介するのは「Hooglandia Open」の結果になります。

「Hooglandia Open」は海外の人気配信者、Jeff Hooglandさん主催の大会で、参加者はMTG Arena Zoneヒストリックオープンよりも少し多い、104名にて行われました。

 

ソース:Hooglandia Openイベントページ

Hooglandia Openのメタゲーム

こちらのイベントの最多デッキは青単テンポ。

2位、3位はラクドスゴブリンと5色ゴロスが続きます。

 

しかしメタと言っても、全体的にデッキが非常にバラけています。

使用者が1名のデッキは44個で全体の約4割、そして全体の約7割が使用者2名以下のデッキで占められています

 

かーむ
かーむ
多様性の極み

 

TOP8デッキ

大会結果は以下の通り。

順位 デッキ
優勝 ラクドスサクリファイス
2位 黒単コントロール
3位 ラクドスサクリファイス
4位 ボロス・ビヒモスコンボ
5位 赤単ゴブリン
6位 ラクドスサクリファイス
7位 黒単サクリファイス
8位 ラクドスゴブリン

今回の優勝はラクドスサクリファイス。

TOP8のうち6つが赤いデッキという結果になりました。

赤がここまで勝つイベントは久しく記憶にないですね。

 

アーキタイプで見るとサクリファイス系デッキが3つ入賞し、うち1つは優勝ということで、サクリファイス系デッキが結果を残すイベントなっています。

そしてメタが定まらない環境序盤にして、コントロールが入賞しているのも面白いですね。

 

それでは個別のデッキを見ていきましょう。

1位:ラクドサクリファイス

今回の優勝はラクドスサクリファイス。

スタンダード環境にも存在するデッキですが、パーツ自体はスタンのものとほとんど共通しています。

 

デッキの中核は言わずと知れた猫かまどコンボ。

そこに《波乱の悪魔》が加わることでさらにダメージが加速され、小粒クリーチャーに対しても火力を飛ばせるようになります。

 

ヒストリック版のラクドスサクリファイスでは2つのカードを新たに採用。

 

《ファイレクシアの塔》黒単色でありながらクリーチャーを生贄にマナ加速を行える優秀な土地。

6マナの《ボーラスの城塞》を置くターンを早めてくれます。

《魔女のかまど》《忘れられた神々の僧侶》《悲哀の徘徊者》に続くサクリ台でもあります。

 

もう1枚のカードは《縫い師への供給者》

墓地から復活できる《大釜の使い魔》《悲哀の徘徊者》を墓地に落とすことでアドバンテージを稼ぐ準備を整えてくれます。

 

 

また、切削によりデッキトップが変わるため、《ボーラスの城塞》デッキトップが土地の場合に手札から出すことで、さらに呪文をめくるチャンスを増やす役割もあります。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 血の墓所 (RNA) 245
4 ボーラスの城塞 (WAR) 79
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
4 大釜の使い魔 (ELD) 81
4 初子さらい (ELD) 118
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
4 寓話の小道 (ELD) 244
3 どぶ骨 (RNA) 76
4 波乱の悪魔 (WAR) 204
3 山 (UST) 215
2 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
4 縫い師への供給者 (M19) 121
5 沼 (UST) 214
1 村の儀式 (M21) 126
4 魔女のかまど (ELD) 237
1 悲哀の徘徊者 (JMP) 123
3 悲哀の徘徊者 (THB) 123

サイドボード
3 反逆の行動 (M20) 124
2 苦悶の悔恨 (THB) 83
2 砕骨の巨人 (ELD) 115
2 エンバレスの盾割り (ELD) 122
2 渋面の溶岩使い (JMP) 331
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222
3 トーモッドの墓所 (M21) 241

2位:黒単コントロール

準優勝は黒単コントロール。

以前スタンダードに存在した、クロマティックブラックのヒストリック版といった構成です。

 

黒単でありながら、デッキ名にもなっている《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》により黒以外の呪文も唱えることのできるトリッキーなデッキです。

 

 

メインデッキは黒単らしく、除去満載のいわゆる除去コントロールです。

相手のクリーチャーと除去を1対1交換していき、《ファイレクシアの闘技場》などでアドバンテージを取っていきます。

 

 

しかしクロマティックブラックの真骨頂は《首謀者の収得》にあります

デッキ内からはもちろん、状況に合わせてサイドボードからもカードを引っ張ってくることができます。

なんとサイドボードには根本原理や《苦悩火》などが配備されており、《彩色の灯籠》からこれら黒以外の呪文をぶちかましてきます。

 

除去コントロールゆえにビートダウンに対して高い耐性があり、赤単ゴブリンをはじめとするビートダウンが暴れつつあるヒストリック環境にマッチしたデッキかもしれません。

 

《インポートリスト》

デッキ
16 沼 (UST) 214
4 彩色の灯籠 (GRN) 233
2 煤の儀式 (GRN) 84
1 彩色の宇宙儀 (M21) 228
3 陰謀団の要塞 (DAR) 238
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
1 ボジューカの沼 (WWK) 132
2 無情な行動 (IKO) 91
3 残忍な騎士 (ELD) 97
4 苦悶の悔恨 (THB) 83
1 ヴラスカの侮辱 (XLN) 129
2 才気ある霊基体 (JMP) 239
4 首謀者の収得 (RIX) 77
3 不屈の巡礼者、ゴロス (M20) 226
3 ファイレクシアの闘技場 (8ED) 152
2 豪華の王、ゴンティ (JMP) 240
2 精霊龍、ウギン (M21) 1
2 戦慄の存在 (M20) 96
2 廃墟の地 (THB) 242
2 見栄え損ない (M20) 95

サイドボード
2 強迫 (M21) 96
1 見事な根本原理 (IKO) 191
1 苦悩火 (M19) 130
1 魂標ランタン (THB) 237
1 破滅の根本原理 (IKO) 204
2 肉儀場の叫び (RNA) 70
1 古呪 (WAR) 89
1 絶滅の契機 (IKO) 88
2 才気ある霊基体 (JMP) 239
1 ファイレクシアの闘技場 (8ED) 152
1 虐殺のワーム (M21) 114
1 死より選ばれしティマレット (THB) 119

3位:ラクドサクリファイス

3位はラクドサクリファイス。

こちらは優勝デッキとは構成が大きく異なり、《若き紅蓮術師》や《炎の侍祭、チャンドラ》によるトークン戦略が取られています。

 

 

クリーチャートークンが多く並ぶことで、優勝デッキでも採用されていた《ファイレクシアの塔》《忘れられた神々の僧侶》を使いやすい構成になっています。

 

 

呪文が多く採用されていて墓地が溜まりやすいため、《死の飢えのタイタン、クロクサ》を復活させやすいのも特徴ですね。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
2 菌類感染 (DAR) 94
4 村の儀式 (M21) 126
3 炎の侍祭、チャンドラ (M20) 126
3 ショック (M21) 159
4 死の飢えのタイタン、クロクサ (THB) 221
4 血の墓所 (RNA) 245
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
2 寓話の小道 (ELD) 244
2 見栄え損ない (M20) 95
4 苦悶の悔恨 (THB) 83
2 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
1 ロークスワイン城 (ELD) 241
1 ぬかるみのトリトン (JMP) 257
3 ぬかるみのトリトン (THB) 105
4 若き紅蓮術士 (JMP) 372
3 初子さらい (ELD) 118
6 沼 (UST) 214
4 山 (UST) 215

サイドボード
4 強迫 (M21) 96
2 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 丸焼き (M20) 140
2 塵へのしがみつき (THB) 87
3 害悪な掌握 (M20) 110
2 無情な行動 (IKO) 91

4位:ボロス・ビヒモスコンボ

4位はトークン戦略にに大ダメージコンボを組み込んだボロスデッキ。

 

コンボの内容は非常にシンプル。

まずは場にトークンを並べ、チクチク殴ります。

 

あとはトークンがならんだら《異形化》《銅纏いののけ者、ルーカ》《孔蹄のビヒモス》を出して全体を一気にパンプして大ダメージでフィニッシュ。

トークンが3体いる状態からのコンボでも全体+3/+3修正で、3×3+1+1+5=16点ダメージで十分致死圏内です。

 

《異形化》《銅纏いののけ者、ルーカ》で対象に取ったクリーチャーをインスタントタイミングで除去するなどの対策はありますが、常にリーサルを構えられたままゲームを進める必要があり、特にコンボを使わなくても普通にビートダウンできるため、相手取るにはなかなか厄介なデッキですね。

 

こちら構成は若干違いますが、僕も普段よく見ているYoutuberのローグさんが対戦動画を上げていたので、気になる方は見てみてください。

めっちゃスカっとします

 

 

《インポートリスト》

デッキ
2 孔蹄のビヒモス (JMP) 385
10 平地 (UST) 212
2 銅纏いののけ者、ルーカ (IKO) 125
4 英雄的援軍 (M19) 217
4 異形化 (M21) 167
3 栄光の頌歌 (M21) 21
4 ベナリア史 (DAR) 21
4 禁じられた友情 (IKO) 119
4 ドラゴンの餌 (JMP) 309
4 急報 (M20) 34
4 軍団の上陸 (XLN) 22
1 サテュロスの悪知恵 (THB) 152
1 エンバレス城 (ELD) 239
4 山 (UST) 215
4 断崖の避難所 (DAR) 239
4 聖なる鋳造所 (GRN) 254
1 凱旋の神殿 (M21) 256

サイドボード
2 不可解な終焉 (RIX) 1
1 議事会の裁き (GRN) 6
2 不敗の陣形 (RNA) 29
2 機を見た援軍 (M12) 40
2 高山の月 (M19) 128
2 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 エンバレスの盾割り (ELD) 122
2 焦熱の竜火 (M21) 158

5位:赤単ゴブリン

こちらは赤単ゴブリン。

MTG Arena Zoneヒストリックオープンで優勝したデッキとほとんど同じ構成ですね。

 

このリストでは《宝石の手の焼却者》がメインから積まれています。

このクリーチャーはサイクリングしたときに場のゴブリンの数分のダメージをクリーチャーに飛ばせるのですが、なぜか相手がコントロールしているゴブリンも含みます。

そのため、ゴブリンミラーで盤面を押されている場合でも除去として使えるため、ミラー以外はもちろん、ミラーマッチでもしっかり除去として機能してくれます。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 エンバレス城 (ELD) 239
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
2 狂信的扇動者 (RIX) 101
2 狂信的扇動者 (JMP) 315
4 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
3 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
4 ゴブリンの扇動者 (M19) 142
4 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
2 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
3 ゴブリンの戦長 (DAR) 130
1 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
21 山 (UST) 215
2 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
4 スカークの探鉱者 (DAR) 144

サイドボード
3 エンバレスの宝剣 (ELD) 120
3 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
2 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
3 ゴブリンの廃墟飛ばし (ZEN) 127
1 ゴブリンの損壊名手 (M19) 144
3 軍勢の戦親分 (GRN) 109

6位:ラクドスサクリファイス

こちらは優勝デッキと75枚同じですね。

 

優勝デッキの際には触れませんでしたが、サイドボードには新カードの《渋面の溶岩使い》が採用されています。

バントスケープシフトのような大量のブロッカーを出してくるデッキに対しても、盤面に関係なく、継続的に相手の顔面にダメージを叩き込むことができます

 

 

《インポートリスト》

デッキ
4 血の墓所 (RNA) 245
4 ボーラスの城塞 (WAR) 79
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
3 大釜の使い魔 (ELD) 81
1 大釜の使い魔 (ELD) 81
4 初子さらい (ELD) 118
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
4 寓話の小道 (ELD) 244
3 どぶ骨 (RNA) 76
4 波乱の悪魔 (WAR) 204
3 山 (UST) 215
2 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
4 縫い師への供給者 (M19) 121
5 沼 (UST) 214
1 村の儀式 (M21) 126
4 魔女のかまど (ELD) 237
1 悲哀の徘徊者 (JMP) 123
3 悲哀の徘徊者 (THB) 123
サイドボード
3 反逆の行動 (M20) 124
2 苦悶の悔恨 (THB) 83
2 砕骨の巨人 (ELD) 115
2 エンバレスの盾割り (ELD) 122
2 渋面の溶岩使い (JMP) 331
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222
3 トーモッドの墓所 (M21) 241

7位:黒単サクリファイス

7位は黒単サクリファイス。

 

ラクドサクリファイスでは猫かまどエンジンのダメージを《波乱の悪魔》で加速しますが、黒単では《血の芸術家》で加速させます。

クリーチャーにダメージは飛ばせなくなった代わりにライフゲインできるようになっています。

 

そしてライフゲインは《薄暮薔薇の棘、ヴィト》によってさらなるダメージ(ライフルーズ)になります。

 

1枚挿しされた《極上の血》は《薄暮薔薇の棘、ヴィト》との無限コンボになっています。

1点でも相手がライフを失うかこちらがライフを得れば、ライフルーズ⇒ライフゲイン⇒ライフルーズ⇒ライフゲインで相手のライフを吸い尽くすることができます。

 

《インポートリスト》

デッキ
3 穢れ沼の騎士 (ELD) 90
3 リリアナの軍旗手 (M21) 110
4 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
17 沼 (UST) 214
4 鋸刃蠍 (IKO) 99
3 夢の巣のルールス (IKO) 226
4 大釜の使い魔 (ELD) 81
4 魔女のかまど (ELD) 237
3 薄暮薔薇の棘、ヴィト (M21) 127
1 エレボスの介入 (THB) 94
4 ロークスワイン城 (ELD) 241
3 取り除き (M21) 97
2 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
3 血の芸術家 (JMP) 206
1 極上の血 (JMP) 231
1 村の儀式 (M21) 126

サイドボード
2 残忍な騎士 (ELD) 97
2 ドリルビット (RNA) 73
1 軍団の最期 (M20) 106
3 害悪な掌握 (M20) 110
1 悪性の疫病 (DTK) 125
3 衰滅 (JMP) 246
1 カラスの仕返し (ELD) 104
1 死より選ばれしティマレット (THB) 119
1 宝石の手の汚染者 (LGN) 70

8位:ラクドスゴブリン

最後はラクドスゴブリン。

ラクドスと言っても黒は《死住まいの呼び声》のためだけにタッチされています。

 

普通に使っても戦線を修復できるほか、《ゴブリンの鎖回し》を接死付きで場に戻すと、相手クリーチャーを全滅させるコンボになります。

 

《インポートリスト》

デッキ
4 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
11 山 (UST) 215
2 狂信的扇動者 (RIX) 101
2 狂信的扇動者 (JMP) 315
4 スカークの探鉱者 (DAR) 144
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
4 ゴブリンの扇動者 (M19) 142
3 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
2 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
3 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
3 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
1 包囲攻撃の司令官 (DAR) 143
2 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
3 エンバレス城 (ELD) 239
2 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
4 血の墓所 (RNA) 245
2 死住まいの呼び声 (IKO) 78

サイドボード
2 ゴブリンのクレーター掘り (GRN) 103
1 ゴブリンの損壊名手 (M19) 144
4 ゴブリンの廃墟飛ばし (ZEN) 127
2 トーモッドの墓所 (M21) 241
4 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
1 死住まいの呼び声 (IKO) 78
1 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129

 

 

ということでHooglandia OpenのTOP8デッキとメタゲームでした!

ヒストリックもまだまだメタが固まっておらず、ここからどうなるのか楽しみですね。

 

スタンダードの荒野の再生デッキのような王者のデッキが現れるのか、それとも一時期のモダンのような混沌としたメタゲームが続くのか…

 

今後もヒストリックの情報があればどんどん記事にしていきたいと思うので、ぜひ読んでもらえるとうれしいです!

 

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では!!

 

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