おっすおっす。
かーむです。
いよいよカラデシュリマスターが実装されましたね!
今回はカラデシュがスタンダードで現役だった時期に活躍したデッキを振り返りつつ、ヒストリックに影響を与えそうなカードたちをまとめてみたいと思います。
カラデシュリマスターのカードギャラリーはこちら(英語)
マルドゥ機体
カラデシュと言えば、やはりトップバッターは「マルキタ」ことマルドゥ機体でしょう。
マルドゥ機体は、優秀な軽量クリーチャーたちと「機体カード」で構成された3色のアグロデッキ。
「機体」はカラデシュで初登場したカードで、クリーチャーが乗り込むことによってクリーチャー化するという、乗り物をイメージしたデザインとなっています。
基本的に相手ターンではクリーチャーではないため全体除去を受けても場に残り、後続のクリーチャーを実質的に速攻として機能させる強力なメカニズムでした。
墓地から何度も蘇る《屑鉄場のたかり屋》と合わせて、ずーーーーーーーーっと殴ってきて当時は頭がおかしくなりそうでした。
マルドゥ機体のクリーチャー自体が良質なうえに機体と《屑鉄場のたかり屋》による継続的なクロックがあり、さらにサイド後は優秀な除去とプレインズウォーカーによってミッドレンジ戦略も取れる柔軟さを持ち、数々の大会で活躍していました。
強力なクリーチャーとゲームレンジを変えられる柔軟性は、どことなく今のスタンダードでトップメタであるグルールアドベンチャーを彷彿とさせますね。
《反逆の先導者、チャンドラ》はミッドレンジ戦略を支える強力なプレインズウォーカー。
4マナのくせに4つも能力を持っており、「神チャンドラ」とも呼ばれていました。
しかも地味に堅い。
ヒストリックでは、さらに進化した究極完全体マルドゥ機体が爆誕するかもしれません。
ティムールエネルギー
続いてはティムールエネルギー。
カラデシュ次元の資源である「霊気」を表現した能力で、エネルギーカウンターを消費する様々な起動型能力を持ったカードたちがカラデシュでは多く登場しました。
エネルギーカウンターを供給するカードたちも非常に優秀で、《霊気拠点》と《霊気との調和》は容易に多色化を安定させつつ序盤の動きに貢献し、《ならず者の精製屋》は3/3/2でエネルギーを得つつなぜか1ドローが付いてくるというただ強カード。
そしてマナベースを支える2色ランドたち。
これらの2色ランドは「ファストランド/Fast Lands」と呼ばれ、他に場に2枚以上の土地がなければアンタップインできるということで、多色デッキの序盤の動きを強力にサポートしていました。
(要は3枚目までならアンタップイン)
《光明の繁殖蛾》をタッチしたルミナスゴブリンなどのような、多色アグロのマナ基盤が強化されそうですね。
ティムールマーベル
エネルギーカウンターを使うデッキで忘れてはいけないのがティムールマーベル。
みんな大好き踏み倒しカード、《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》で超重量級呪文をぶちかますコンボデッキです。
当時踏み倒されていたのは《絶え間ない飢餓、ウラモグ》と《約束された終末、エムラクール》という巨大エルドラージ。
ちなみに最速で4ターン目に出てきます。
「場に出す」ではなく「唱える」ため、唱えたときの能力もしっかり誘発します。
バグ。
ヒストリックではエムラクールはいなくてホッとしましたが、よく考えたら代わりに《精霊龍、ウギン》がいます。。。
投了します。サイドいきましょう。
エネルギーを得るために使われていた《織木師の組細工》や《蓄霊稲妻》もカラデシュリマスターではしっかり再録されています。
黒緑巻きつき蛇
正統派アグロとして活躍していたのは黒緑巻きつき蛇。
その名の通り、《巻きつき蛇》を核として自軍クリーチャーを+1/+1カウンターで強化しながら殴りつけるアグロデッキ。
カウンターを載せるカードとしては《ピーマ派の改革派、リシュカー》などが使われていました。
今回カラデシュリマスターでは両方収録されています。
ちなみにこの《巻きつき蛇》、複数いるとそれぞれ能力が適用されるので一瞬で巨大なクリーチャーが爆誕する上に、こっそり得られるエネルギーカウンターも増えるため、《光袖会の収集者》ともシナジーを形成しています。
もちろんこれも収録されています。
除去にはレガシーをはじめ、下環境でも使われている《致命的な一押し》が採用されています。
紛争を達成してればたった1マナで4マナ以下のクリーチャーを除去できるということで、上手く使うとめちゃくちゃテンポが取れる優秀な除去。
《寓話の小道》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》、《死の飢えのタイタン、クロクサ》などと相性が良いため、スゥルタイミッドレンジやラクドスアルカニストといったデッキで採用されそうですね。
黒緑巻きつき蛇のフィニッシャーは《新緑の機械巨人》。
5マナで打点8という緑でも破格のコストパフォーマンスを誇ります。
素のサイズで5/4/4トランプルと及第点なうえ、出た時に4つの+1/+1カウンターをバラまくため、実質4点分は速攻のようなものです。
さらに《巻きつき蛇》がいれば一気に打点が8つのカウンターをバラまけるため、本体が殴らずとも出たターンにバーストダメージで勝利することもしばしば。
機械巨人はカラデシュの神話レアサイクルで、緑だけでなく各色に1体ずつ存在しています。
どれも場に出た時に誘発する派手な能力を持っており、特に《奔流の機械巨人》は青いデッキでめちゃくちゃ使われていました。
ヒストリックの広いカードプールには重いインスタントが複数存在しており、当時にはなかったコンボデッキが誕生するかもしれませんね。
特に《崇高な天啓》は《奔流の機械巨人》をコピーして悪さができそうなので、ちょっと試してみたいところ。
青白王神
最後は青白王神。
その名の通り、《王神の贈り物》を使ったリアニメイトコンボデッキです。
ちなみにこちらのリストは日本一のMTG配信者、市川ユウキ選手がグランプリシンガポール18で優勝したときのものです。
ヒストリックで王神といえば黒単が一般的ですが、当時は青白でも組まれていました。
黒単との違いとしては《来世への門》が採用されていないことですね。
《来世への門》はデッキにクリーチャーを相当数採用していないと使いづらいため、デッキ構築がある程度制限されがちですが、青白の場合には非クリーチャー呪文もしっかりと採用できるという点は大きな魅力。
青白の王神デッキでは、《来世への門》の代わりに《復元》で墓地から《王神の贈り物》を場に出す構成になっています。
リアニメイトされるメインアタッカーは《発明の天使》。
「製造」により盤面に応じて面と点どちらで展開するかを選択でき、自身を強化すれば【4/3飛行・警戒・絆魂】、トークンを生成すれば【6点クロック】ということでどちらのモードも強力。
盤面制圧力はすさまじく、このカードが複数回場に出たりだけで相手を圧殺でき、複数体場に出れば1度のアタックで相手のライフをごっそりもっていきます。
5マナということで十分に手札から素出しでき、そこまで《王神の贈り物》に依存していないため、たとえコンボパーツを引き込めなくても普通にミッドレンジデッキとして振る舞っても十分なパフォーマンスを発揮してくれます。
天使の脇を固める永遠持ちクリーチャーや墓地を肥やすクリーチャーたちも優秀。
永遠能力自体がデッキとシナジーがあるほか、《機知の勇者》と《陽光鞭の勇者》の能力はパワーを参照しているため、《発明の天使》の全体強化能力とも相性バツグン。
デッキ内の様々なカードが相互にシナジーを形成するいいデッキでした。
その他のカードたち
アーティファクトの開発が盛んなカラデシュには怪しいアーティファクトがいっぱい。
アーティファクトは色を選ばずに色んなデッキで採用できるため、色んな可能性を探したくなりますね。
今のヒストリックには0マナのアーティファクトはありませんが、当時存在した逆説的な結果ストームみたいなデッキもちょっと考えてみたい…
ちなみにデッキはこんなの↓
公式記事:逆説的な結果ストーム
というわけで、当時のスタンダードで活躍したデッキたちを注目カードとともに紹介してみました!
当時のデッキたちが強化されるのか、それとも既存デッキとのハイブリッドで新デッキが誕生するのか、いずれにしてもヒストリックの環境はまた大きく変わりそうですね。
ヒストリックは日本選手権冬のフォーマットにも指定されており、来月12月12日-13日にはヒストリックでのThe Arena Openも開催されるということで、ヒストリックのデッキ調整も忙しくなりそうです!
では!!
《更新情報やMTG関連の話題をつぶやいてます》
《最近Twitchで配信も始めました!!》