おっすおっす。
かーむです。
最近は日本選手権のウィークリーを抜けるべく頑張っておりますが、2週連続5戦目で散っってしまい、なかなか抜けれずジタバタしております。
とか言ってるうちに気付けばもう8月も終わり。
来週末はヒストリックで行われる「ゼンディカーの夜明け」ウィークエンド予選が迫ってきました。
僕も参加します。
そしてその直前にはMPLやライバルズの強豪たちが集う「ミシックインビテーショナル2020」もヒストリックで行われますので、ここからはヒストリックにも注力していきたいと思います。
というわけで今回は《死者の原野》が禁止以降の大規模大会となるMTG Arena Zoneヒストリックオープンの結果をお伝えしたいと思います。
ソース:MTG Arena Zoneヒストリックオープンイベントページ
MTG Arena Zone ヒストリック オープンのメタゲーム
まずはメタゲームから。
禁止改定直後ということもあり、相変わらずメタゲームは割れています。
デッキ数TOPはスゥルタイミッドレンジ。
スゥルタイ原野とは違い、優秀なカードたちを束ねたグッドスタッフのような構成になっています。
本大会ではベスト8入りこそ果たせませんでしたが、万能ハンデスの《思考囲い》、安定マナ加速の《成長のらせん》、黒の優秀な除去、そして言わずと知れた強カード《自然の怒りのタイタン、ウーロ》が揃い、丸さの極みといった印象です。
ハンデス、クリーチャー除去、置物除去、マナ加速、ドロー、カウンター、ライフゲインに墓地追放。
およそできないことはありません。
2番手は赤単バーン。
禁止改定前から数を伸ばしているアーキタイプで、TOP8にも1名を輩出しています。
そこからはラクドスアルカニスト、ジャンドサクリファイスと赤黒系デッキの多さが目立ちます。
デッキタイプ別で見ると、ミッドレンジ、バーン、アグロ、コントロールと各タイプが出そろっていますね。
本大会ではあまり姿を見せませんでしたが、最近《来世への門》&《王神の贈り物》を組み込んだリアニメイトコンボデッキの話題もよく見かけます。
禁止改定直後ということもありますが、ヒストリックはまだまだ混沌としたメタゲームとなっており、まだ板デッキとなるアーキタイプは見つかっていないようです。
日々のSCG Tour Online Challengeもスタンダードに加えてヒストリックでの開催も始まっており、大型イベントまでの2週間でどこまで環境が煮詰まっていくのか常にキャッチアップしていきたいと思います。
TOP8デッキ
さて、それでは本大会のTOP8を見ていきましょう。
大会結果は以下の通り。
順位 | デッキ |
優勝 | シミックランプ |
2位 | 赤単バーン |
3位 | 赤単ゴブリン |
4位 | ラクドスアルカニスト |
5位 | ラクドスアルカニスト |
6位 | バントスピリット |
7位 | 赤単ゴブリン |
8位 | ラクドスアルカニスト |
今回の優勝はシミックランプ。
TOP8のうち3つをラクドスアルカニストが占め、残りは赤単ゴブリンが2つ、赤単バーンとバントスピリットが1つずつとなっており、赤いデッキが目立ちます。
8つのデッキはともにブン回りでゲームを決めきる破壊力があり、総じて押し付けが強いデッキが結果を出している印象です。
一時期のモダンみたいですね。
優勝:シミックランプ
さっそく個別のデッキを見ていきましょう。まずは優勝デッキから。
青緑のカラーリングながらサイドを含めてカウンターなし、除去もバウンスなどは採用せず、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《精霊龍、ウギン》、《大食のハイドラ》などの大振りなもののみとになっています。
代わりにマナ加速は全速力。
高マナ域も《精霊龍、ウギン》と《ハイドロイド混成体》はフル投入されており、爆発的マナ加速から重量級呪文連打での圧殺と、非常に分かりやすいゲームプランになっています。
《ハイドロイド混成体》のドローや《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の誘発型能力があるため、打消しを多く有するシミックフラッシュに対して強い…かと思いきや、実際に回してみたところ《崇高な天啓》がぶっ刺さることが判明。
逆に、役目を終えた《ハイドロイド混成体》や何度も復活する《自然の怒りのタイタン、ウーロ》に対してのクリーチャー除去はそこまで効果的ではないため、除去を多く有するデッキに対してはかなり優位に立ち回れる印象でした。
また、コントロールデッキに関しては有利な印象。
シミックフラッシュとは違い、《崇高な天啓》を採用していたとしても向こうも勝利までは時間がかかるため、こちらの次のアクションが間に合うことが多かったです。
カウンターで相手の動きを止めてる間に殴り倒すシミックフラッシュとコントロールとのゲームプランの違いがそのまま出る感じですね。
《インポートリスト》
デッキ
2 ギャレンブリグ城 (ELD) 240
4 耕作 (M21) 177
3 樹上の草食獣 (WAR) 149
4 ハイドロイド混成体 (RNA) 183
4 繁殖池 (RNA) 246
4 精霊龍、ウギン (M21) 1
4 成長のらせん (RNA) 178
2 探検 (JMP) 393
4 内陸の湾港 (DAR) 240
1 神秘の神殿 (M21) 254
2 神秘の神殿 (M20) 255
11 森 (ANB) 112
2 島 (ANB) 113
1 オラーズカの拱門 (RIX) 185
1 爆発域 (WAR) 244
2 伝承の収集者、タミヨウ (WAR) 220
4 自然の怒りのタイタン、ウーロ (THB) 229
2 ムル・ダヤの巫女 (JMP) 415
1 絶え間ない飢餓、ウラモグ (BFZ) 15
2 世界を揺るがす者、ニッサ (WAR) 169
サイドボード
3 大食のハイドラ (M20) 200
3 墓掘りの檻 (M20) 227
2 漁る軟泥 (M21) 204
1 絶え間ない飢餓、ウラモグ (BFZ) 15
2 長老ガーガロス (M21) 179
4 変容するケラトプス (M20) 194
2位:赤単バーン
準優勝は大量の火力とウィザードクリーチャーを搭載した赤単バーン。
こちらのデッキではフリースロットに《ケルドの炎》を採用しています。
《実験の狂乱》などが採用されている枠かと思いますが、《ケルドの炎》は第2章から第3章で一気にバーストダメージを叩き込めるため、よりゲームを早く終わらせる方を採用しているという感じでしょうか。
《インポートリスト》
相棒
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222
デッキ
4 ラムナプの遺跡 (AKR) 326
4 ギトゥの溶岩走り (DAR) 127
3 ショック (ANB) 84
1 ショック (M21) 159
4 損魂魔道士 (AKR) 175
1 稲妻の一撃 (M19) 152
3 稲妻の一撃 (XLN) 149
4 熱錬金術師 (JMP) 365
2 ケルドの炎 (DAR) 123
4 ヴィーアシーノの紅蓮術師 (M19) 166
2 砕骨の巨人 (ELD) 115
4 舞台照らし (RNA) 107
4 批判家刺殺 (RNA) 115
4 魔術師の稲妻 (DAR) 152
14 山 (ANB) 114
2 渋面の溶岩使い (JMP) 331
サイドボード
4 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
3 丸焼き (M20) 140
1 湧き出る源、ジェガンサ (IKO) 222
3 無頼な扇動者、ティボルト (WAR) 146
2 墓掘りの檻 (M20) 227
2 削剥 (AKR) 136
3位:赤単ゴブリン
3位はジャンプスタートでゴブリンが強化された後、継続して結果を出している赤単ゴブリン。
登場してからあまり大きな変化はありませんが、《上流階級のゴブリン、マクサス》をより早く出すためか、《ファイレクシアの塔》の採用が増えているように思います。
サイドには《ゴブリンの損壊名手》。
《上流階級のゴブリン、マクサス》や《人目を引く詮索者》などのデッキからのクリーチャー展開やプレイを封じる《墓掘りの檻》へのカウンターとして採用されています。
少し重いですが、メタゲームのところで触れた王神デッキなどの置物対策としても有用です。
《インポートリスト》
デッキ
4 エンバレス城 (ELD) 239
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
4 スカークの探鉱者 (DAR) 144
2 ファイレクシアの塔 (JMP) 493
4 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
18 山 (ANB) 114
4 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
4 ゴブリンの戦長 (DAR) 130
4 ずる賢いゴブリン (XLN) 174
1 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
2 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
4 ゴブリンの扇動者 (M19) 142
4 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
1 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
サイドボード
2 ゴブリンの損壊名手 (ANB) 72
2 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
3 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
4 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
3 丸焼き (M20) 140
1 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
4位:ラクドスアルカニスト
4位はラクドスアルカニスト。
今大会では3名をTOP8に輩出しています。
こちらは《若き紅蓮術士》を採用せず、《魔性》や《巻き添え被害》などの追加の除去を採用し、《初子さらい》を含めると相手への干渉手段が多めになっています。
《インポートリスト》
相棒
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
デッキ
4 縫い師への供給者 (M19) 121
4 村の儀式 (M21) 126
4 初子さらい (ELD) 118
4 魔王の器 (M21) 88
4 死の飢えのタイタン、クロクサ (THB) 221
4 思考囲い (AKR) 127
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
4 血の墓所 (RNA) 245
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
5 沼 (ANB) 116
5 山 (ANB) 114
4 戦慄衆の秘儀術師 (WAR) 125
2 巻き添え被害 (JMP) 305
2 無垢の血 (JMP) 244
2 泥濘の峡谷 (AKR) 284
2 魔性 (RNA) 157
4 立身 /// 出世 (AKR) 229
サイドボード
2 削剥 (AKR) 136
2 リリアナの敗北 (AKR) 112
1 軍団の最期 (M20) 106
2 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
3 強迫 (M21) 96
2 塵へのしがみつき (THB) 87
2 群れネズミ (RTR) 73
5位:ラクドスアルカニスト
5位は4位のリストとは逆に、《若き紅蓮術士》を採用し、《村の儀式》や《無垢の血》などをより強く使える形になっています。
能動的に打てて、軽いインスタント呪文である《ショック》も4枚採用されています。
代わりに《初子さらい》を切っています。
同じアルカニストでも微妙に構成が違うものが存在するため、特にデッキ公開制のイベントでは相手のデッキを注視したいですね。
《インポートリスト》
相棒
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
デッキ
4 村の儀式 (M21) 126
5 沼 (ANB) 116
4 思考囲い (AKR) 127
3 山 (ANB) 114
4 戦慄衆の秘儀術師 (WAR) 125
4 若き紅蓮術士 (JMP) 372
1 死住まいの呼び声 (IKO) 78
2 無情な行動 (IKO) 91
4 縫い師への供給者 (M19) 121
1 寓話の小道 (M21) 246
3 寓話の小道 (ELD) 244
4 血の墓所 (RNA) 245
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
1 無垢の血 (JMP) 244
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
3 死の飢えのタイタン、クロクサ (THB) 221
3 魔王の器 (M21) 88
3 ショック (ANB) 84
1 ショック (M21) 159
4 立身 /// 出世 (AKR) 229
サイドボード
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
2 無垢の血 (JMP) 244
2 塵へのしがみつき (THB) 87
2 灯の収穫 (WAR) 105
3 強迫 (M21) 96
3 削剥 (AKR) 136
1 軍団の最期 (M20) 106
6位:バントスピリット
6位は《集合した中隊》からスピリットを展開するバントスピリット。
《鎖鳴らし》でスピリット呪文に瞬速を付与することで、《集合した中隊》と合わせてカウンターを構えながらのクロックパーミッション戦略を取ることができます。
《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》はジャンプスタートに収録された伝説のスピリット。
各ターン1度だけ、自軍クリーチャーを対象に取る呪文や能力から自動で守ってくれます。
単体除去に当てる分のカウンターを全体除去に当てれるため、こいつが着地するとかなり盤石になります。
《集合した中隊》を解決するまでは何が出てくるかわからず、迂闊に通して《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》がめくれてしまうリスクがあることで、《集合した中隊》のプレッシャーを上げてくれていますね。
《インポートリスト》
デッキ
4 幽体の船乗り (M20) 76
4 集合した中隊 (AKR) 186
4 鎖鳴らし (JMP) 166
4 至高の幻影 (M19) 76
2 大いなる玻璃紡ぎ、綺羅 (JMP) 154
4 ネベルガストの伝令 (JMP) 160
4 神聖なる泉 (RNA) 251
4 氷河の城砦 (XLN) 255
1 敏捷な妨害術師 (AKR) 71
4 天穹の鷲 (M20) 208
3 鎖霊 (M21) 70
4 繁殖池 (RNA) 246
4 高尚な否定 (M21) 56
1 平地 (ANB) 115
2 島 (ANB) 113
4 寺院の庭 (GRN) 258
1 まばらな木立ち (AKR) 327
2 内陸の湾港 (DAR) 240
2 灌漑農地 (AKR) 304
2 厚かましい借り手 (ELD) 39
サイドボード
1 敏捷な妨害術師 (AKR) 71
2 拘留代理人 (RNA) 165
2 秋の騎士 (GRN) 183
3 ドビンの拒否権 (WAR) 193
3 陽光鞭の勇者 (AKR) 38
4 不可解な終焉 (RIX) 1
7位:赤単ゴブリン
7位は赤単ゴブリン。
メインボードの構成はほぼ同じですが、サイドボードはかなり異なっています。
まずは《ゴブリンの廃墟飛ばし》。
《死者の原野》こそいなくなりましたが、パワー2速攻で及第点のスタッツで、ヒストリックのカードプールに存在するあらゆる土地に対して赤単色で睨みが利く貴重なカードですね。
続いて《トーモッドの墓所》。
0マナのため、王神コンボやケシスコンボなどの墓地を使うコンボデッキに対して、自身の展開を阻害せず墓地対策が可能です。
《インポートリスト》
デッキ
4 エンバレス城 (ELD) 239
4 人目を引く詮索者 (M21) 139
4 ゴブリンの酋長 (JMP) 324
4 ゴブリンの扇動者 (M19) 142
4 ゴブリンの女看守 (MH1) 129
1 ゴブリンの首謀者 (M20) 143
4 ゴブリンの戦長 (DAR) 130
3 群衆の親分、クレンコ (JMP) 339
20 山 (ANB) 114
4 上流階級のゴブリン、マクサス (JMP) 24
4 スカークの探鉱者 (DAR) 144
4 ずる賢いゴブリン (XLN) 174
サイドボード
4 宝石の手の焼却者 (LGN) 94
3 ゴブリンの鎖回し (DAR) 129
3 ゴブリンの廃墟飛ばし (ZEN) 127
1 ゴブリンの損壊名手 (ANB) 72
1 軍勢の戦親分 (GRN) 109
3 トーモッドの墓所 (M21) 241
8位:ラクドスアルカニスト
最後はラクドスアルカニスト。
こちらも《若き紅蓮術士》なしのリスト。
ラクドスアルカニストについては僕も研究中で、今回のイベントではTOP32までに5名のラクドスアルカニスト使いが入賞していたので採用カードをまとめてみました。
クリーチャーに関しては《若き紅蓮術士》ありとなしの2パターンがあります。
《若き紅蓮術士》ありのパターンでは、《魔王の器》と《死の飢えのタイタン、クロクサ》を1枚ずつと、呪文枠を2つ使ってクリーチャー18枚での構成のようになっており、面展開ができる代わりに少し呪文が少なくなっているため、若干ではありますが《戦慄衆の秘儀術師》が使いづらくなります。
また、《若き紅蓮術士》を採用しているリストでは能動的に能力を誘発しやすい《ショック》と、確定除去的に使える《無情な行動》が選択されることが多いようです。
除去以外の《村の儀式》、《思考囲い》、《立身/出世》についてはほぼ固定パーツ化しています。
現状全体としてはフリースロットは4枚前後といったところですが、ここからの研究でマスターピースとなる新たなパーツを見つけたいところですね。
《インポートリスト》
相棒
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
デッキ
4 戦慄衆の秘儀術師 (WAR) 125
4 魔王の器 (M21) 88
4 死の飢えのタイタン、クロクサ (THB) 221
4 縫い師への供給者 (M19) 121
4 思考囲い (AKR) 127
4 初子さらい (ELD) 118
4 村の儀式 (M21) 126
2 魔性 (RNA) 157
2 巻き添え被害 (JMP) 305
2 無垢の血 (JMP) 244
4 血の墓所 (RNA) 245
4 竜髑髏の山頂 (XLN) 252
2 ロークスワイン城 (ELD) 241
2 悪意の神殿 (THB) 247
5 山 (ANB) 114
5 沼 (ANB) 116
4 立身 /// 出世 (AKR) 229
サイドボード
2 強迫 (M21) 96
2 塵へのしがみつき (THB) 87
1 リリアナの敗北 (AKR) 112
3 削剥 (AKR) 136
2 レッドキャップの乱闘 (ELD) 135
2 忘れられた神々の僧侶 (RNA) 83
1 軍団の最期 (M20) 106
1 アングラスの暴力 (WAR) 185
1 夢の巣のルールス (IKO) 226
というわけでMTG Arena Zoneヒストリックオープンの結果でした!
日本選手権のウィークリーもまだ抜けておらず、あれやこれやと忙しいMTGライフですが、やっぱり競技MTGが好きなので、こういう時が一番MTGを楽しめているかもしれません。
結果を出せるように引き続き頑張っていきたいと思います!!
では!!
《更新情報やMTG関連の話題をつぶやいてます》