おっすおっす。
かーむです。
もはやデッキリストまとめおじさんと化していますが、自分自身のスタンダードの研究もかねて、先週末に行われたSCGシラキュースで結果を出したデッキたちをまとめてみました。
※SCG:SCG Tour。世界最大のMTG専門オンラインストア「StarCityGames.com」が毎週末に開催している大規模大会。
・MOMCQ(5月12日)のトップ8デッキリスト&メタゲーム
・MOMCQのトップ8デッキリスト&採用された新カードたち
・新スタンダード1発目のSCGのトップ8デッキリスト
ソース:Star City Games Syracuse | StarCityGames.com
Standard Open
先週はStandard OpenとStandard Classicの2つの大会がありました。
まずはOpenから。
参加者は447名でした。
トップ8
順位 | デッキ |
1位 | ジェスカイフレンズ |
2位 | エスパーフレンズ |
3位 | ジェスカイフレンズ |
4位 | 赤単アグロ |
5位 | 赤単アグロ |
6位 | 赤単アグロ |
7位 | ジェスカイフレンズ |
8位 | エスパーミッドレンジ |
TOP8の半分がプレインズウォーカーを大量に搭載したスーパーフレンズ系デッキ、3つが赤単アグロ、1つは安定して結果を出しているエスパーミッドレンジ。
非常に極端な結果ですね。
デッキリスト
ではデッキの方を見ていきましょう。
1位 ジェスカイフレンズ
今回の優勝はジェスカイフレンズ。
上の方でもちょっと触れましたが、プレインズウォーカーを大量に積んだデッキのことを「スーパーフレンズ」と言ったりします。
簡単に言うと、友達をたくさん呼んで相手をフクロにするデッキです。
リーダーは《主無き者、サルカン》。
ほかのプレインズウォーカーでアドを稼いだ後は、サルカンの能力で相手をボカスカ殴って勝利するのがメインプランになります。
自軍のプレインズウォーカーを脅かすクリーチャーは火力呪文で除去できるため、 重いデッキながらも赤単アグロをはじめとした高速デッキのスピードにも着いていくことができます。
最近はタフネス4以上のクリーチャーを連打するデッキが減っているため、軽量火力呪文でしのぐというのはメタに非常にマッチしているように思います。
特にショックは今非常にカバー範囲が広く、赤単、白単、エスパーミッド、バントミッド、イゼットフェニックスのほとんどのクリーチャーを1マナで処理することができます。
特に《轟音のクラリオン》は2番目の能力を使うとサルカンで殴り始めたときに大量ライフゲインも狙えます。
サイドボードに注目すると、4枚の《軍勢の戦親分》が控えています。
サイド後は、除去を抜いた相手を瞬殺するプランが追加されるので注意。
前回の記事で、《時を解す者、テフェリー》がメタの中心にいるという考察をしました。
その点、このデッキはメインボードはノンクリーチャーであり、プレインズウォーカー主体であることからインスタントを封じられてもさほど苦しくないため、《時を解す者、テフェリー》の影響をほとんど受けないという特徴があります。
自分で使ったことがないので、このデッキに明確に有利がつくデッキがパっと浮かびませんが、緑単やグルールあたりはこのデッキ相手にも強く戦えそうです。
ちょっと有識者その辺教えて
2位 エスパーフレンズ
続いて2位は同じくフレンズ系ですが、こちらはエスパーカラー。
メインから《古呪》が入っており、相手のプレインズウォーカーを意識していることがうかがえます。
(これでジェスカイが勝つのか…)
こちらはジェスカイとは違い、特定のプレインズウォーカーではなく、プレインズウォーカーによる純粋な圧殺が主な勝ち筋。
とは言え、圧殺する前に大量にアドバンテージを得るため、その段階で相手が投了することの方が多そうです。
サイドボードには《ヨーグモスの不義提案》を1枚採用。
珍しいカードですが、これだけプレインズウォーカーを投入していれば難なく打てそうです。
《時を解す者、テフェリー》が出ていれば、確実に通る上に相手のターンに打つことができます。
3位 ジェスカイフレンズ
3位もジェスカイフレンズ。
構成は1位のものとさほど変わらないですね。
4位 赤単アグロ
1~3位をフレンズ系が独占したため、「やっぱMTGはハゲが強いんかよ。クソゲーやんけ」と思いきや、4位~6位は赤単が独占。
『灯争大戦』のカードはわずか2種しか採用されておらず、真新しい構成はありませんが、逆に以前とほぼ変わらない形で結果を出し続けている点が脅威です。
5位 赤単アグロ
こちらのリストでは、サイドボードに《火による戦い》を採用。
赤単殺しの《黎明をもたらす者ライラ》を1枚で処理でき、《実験の狂乱》で土地が伸びればキッカーで唱えて一気に10点のダメージを叩き込むチャンスもあります。
6位 赤単アグロ
こちらのリストではサイドボードに《無頼な扇動者、ティボルト》を3枚も搭載。
今回上位を独占しているスーパーフレンズ戦では、《次元間の標》のライフゲインを阻害でき、相手のライフを火力圏内に押し込むのに役立ってくれそうです。
7位 ジェスカイフレンズ
7位にもジェスカイフレンズがランクイン。
1位のリストとの違いは、手札を整えるカードが計6枚採用されている点です。
おそらく《選択》や《呪文貫き》あたりの枠の違いでしょうか。
8位 エスパーミッドレンジ
8位はエスパーミッドレンジ。
すっかりTOP8に定着した感があり、安定感がありますね。
サイドには《古呪》が2枚採用されており、この環境のプレインズウォーカーの多さが感じられます。
ちなみにこちらのデッキの使用者は日本人で、 デッキのベースの形は大木樹彦さん(@pinkbomwithaman)というHareruya Hopesの方が考案されたようです。
noteでエスパーミッドレンジのガイド記事(完全版は500円)も出されてるので、気になる方はぜひ。
僕も読ませてもらいましたが、素晴らしい記事でした。
(このくらいの記事を僕も書きたいものです)
WARスタン-エスパーミッドレンジデッキガイド|pinkbom|note
メタゲーム(2日目)
メタゲームは赤単、イゼットフェニックス、エスパーミッドレンジがトップ3でした。
使用者数とTOP8入賞率を考えると、今回は赤単がトップメタだったようです。
使用者数に対する入賞率ではジェスカイフレンズとエスパーフレンズが圧倒的。
この結果を受けて、次週のメタがどう変化するか気になるところです。
高速アグロ、ミッドレンジ、コントロールが入り乱れているので、現環境のスタンダードはかつてないほど混沌としていますね。
僕もまだデッキ選択が迷走しています…
Standard Classic
続いてStandard Classic。
こちらは参加者116名で行われました。
TOP8
順位 | デッキ |
1位 | グルール・ウォーカーズ |
2位 | エスパーミッドレンジ |
3位 | 白単タッチ青アグロ |
4位 | 赤単アグロ |
5位 | 赤単アグロ |
6位 | 赤単アグロ |
7位 | シミックネクサス |
8位 | エスパーミッドレンジ |
Openではグルールアグロが優勝。
フレンズはいませんが、こちらでも赤単アグロが3つ入賞しており、圧倒的な入賞率を叩き出しています。
デッキリスト
1位 グルール・ウォーカーズ
プレインズウォーカー多めのグルールが優勝。
クリーチャーとプレインズウォーカーによる多面的な攻撃が魅力です。
先日のMOMCQでも結果を出していましたね。
ただ、こちらのデッキはよりプレインズウォーカーに寄っており、合計10枚ものカードが採用されています。
それに伴い、《総動員地区》まで投入されています。
最近のメタでは中量級以上のクリーチャーが少なくなっているため、3/3というサイズはなかなかのインパクトを持っています。
アタックすれば、クリーチャーかプレインズウォーカーを少なくとも1体は処理してくれることでしょう。
2位 エスパーミッドレンジ
2位のエスパーミッドレンジでは、場に出たときに能力が誘発するクリーチャーが多めに採用されており、通常のものより少しトリッキーな構成になっています。
さらに、クリーチャーを墓地に落としつつ手札を整えられる《発見/発散》を4枚採用。
《発散》の方は、プレインズウォーカーなどの相手の重いパーマネントをインスタントタイミングで疑似的に除去することができます。
3位 白単タッチ青アグロ
白単タッチ青アグロの2枚のプレインズウォーカーは固定スロットとして定着したようです。
本当にどんなデッキにもプレインズウォーカーが入っていますね。。。
4位 赤単アグロ
4~6位は赤単アグロ。
こちらのデッキにも《火による戦い》がサイドに積まれています。
5位 赤単アグロ
6位 赤単アグロ
この記事では赤単が6つも出てきますが、こうして見るとサイドボードは結構違いますね。
大きく違うのはサイドボードのクリーチャー。
1つは《再燃するフェニックス》。
安定して相手の脅威になります。
もう一つは《凶兆艦隊の向こう見ず》。
相手の墓地に依存するものの、《思考消去》や黒の確定除去など、本来赤単ではできない動きができ、地味に先制攻撃がエライ。
《時を解す者、テフェリー》が多い環境では、個人的には《凶兆艦隊の向こう見ず》の方がマッチしているように思いますj。
また、テンポ面でも優秀ですね。
7位 シミックネクサス
ランクマッチで当たらくなったので死滅したものと思っていましたが、ここに来て復活。
今まではクロックを《ハイドロイド混成体》が担っていましたが、《世界を揺るがす者、ニッサ》にバトンタッチしています。
常在型能力により、《荒野の再生》に頼らずにネクサスを素打ちしやすくなり、ターンの経過により自身の能力でクロックをどんどん増やすことができます。
コンボを阻害する《時を解す者、テフェリー》や、相手の脅威に対しては《爆発域》で対処することができます。
8位 エスパーミッドレンジ
最後はエスパーミッドレンジ。
メインボードはオーソドックスな形ですが、サイドボードに《殺戮少女》がピン刺しされています。
押されている盤面を1枚でひっくり返すことができる優秀なカードです。
白単、赤単に対してはラス以上の働きをし、ミッドレンジ戦でも盤面の有利を取ってプレインズウォーカーを置きやすくしてくれます。
(僕もスゥルタイミッドレンジのサイドに試験的に採用しています)
まとめ
ということで先週末のSCGの結果でした!
灯争大戦がリリースされたことですっかりプレインズウォーカー環境になりましたが、高速アグロ、ミッドレンジ、コントロールが入り乱れる良環境だと思います。
1強が固定されちゃうとつまらないですからね!
毎週勝つデッキが変わるので、非常に研究のし甲斐があります。
僕は依然《時を解す者、テフェリー》がメタの中心になっていくと考えているので、それを使うデッキを倒せるデッキを考えつつ、白単赤単も注意していこうと思います。
…サイドボード俺だけ30枚にしてくれ!!!(完)
ジェム、ゴールド、カード資産の増やし方【無課金向け】
【MTGアリーナ】初心者向けの記事をまとめてみた【ガイド】
【MTG】MTGプレイヤーにめっちゃおすすめのバッグ【サプライ】
《Twitterやってるのでよかったらフォローお願いします!》
かーむブログ(MTGアリーナ布教するマン) (@calm_blog) | Twitter