おっすおっす。
かーむです。
3月に入り、早いものでランクマッチも3度目のシーズンが始まりました。
僕はというと相変わらずスゥルタイミッドレンジを使っていますが、いまだにコレ!というリストに仕上がらず、調整と練習の日々。。。
ランクマッチをスゥルタイミッドレンジで挑戦中④【ランクマッチ奮闘記】
何か参考になるリストはないものかとTwitterのTLを見渡したり、グーグル先生に聞いてみたりしたところ、ミシックチャンピオンシップ(旧プロツアー)に参加していたプロたちが書いたスゥルタイミッドレンジの記事を発見。
ミシックチャンピオンシップが終わったのでタネ明しというか、デッキ調整の過程やカードの採用理由を解説している記事がいくつか目につきました。
今日は、そんな記事たちの中から個人的に有用そうだなと思った3つの記事をまとめてみたいと思います。
ぶっちゃけ自分のデッキ調整の参考用ですが、せっかくなのでみんなで共有しましょう(‘ω’)ノ
スゥルタイミッドレンジガイド参考記事3選
今回まとめる記事は3つ。
①Sultai Krasis Deck Guide and Sideboard Guide
②スゥルタイミッドレンジデッキガイド
③オメガ・スゥルタイ完全攻略ガイド
①Sultai Krasis Deck Guide and Sideboard Guide
イタリアの強豪プロプレイヤー、アンドレア・メングッチの記事です。
メングッチは2015、2016、2017と、ワールドマジックカップに3年連続ベスト4に入っているむちゃんこ強いプレイヤーです。
2019年2月8日の記事なので、少し古いですが、デッキリストの変遷を見るうえでも参考になりそうだったので入れました。
原文はこちら。
Sultai Krasis Deck Guide and Sideboard Guide (And Video)
②スゥルタイミッドレンジデッキガイド
2つ目はクリスティアン・カルカノのデッキガイド記事。
Hararuya Pros所属のプロプレイヤーで、直近ではグランプリニュージャージー(リミテッド)でTOP8入りを果たしています。
この間のミシックチャンピオンシップ・クリーブランド2019では、スゥルタイミッドレンジで8勝2敗の好成績を残しています。
ちなみに、彼のデッキリストは①の記事を書いたメングッチやほかのメンバーと一緒に調整されたもので、メングッチ選手も同じリストで本戦に参加しました。
原文はこちら。
③オメガ・スゥルタイ完全攻略ガイド
3つ目は同じくHararuya Pros所属のピオトル・グロゴウスキの記事。
2017年のプロツアー「イクサラン」ではTOP8入りしており、グランプリアトランタ2018ではなんと準優勝しています。
デッキリストはかなり異なりますが、カルカノと同じく、ミシックチャンピオンシップで8勝2敗の好成績を残しました。
それはそうと、デッキ名めっちゃかっこよくない?
原文はこちら
3つのデッキリスト
それでは3人のデッキリストと、設計思想をざっくり紐解いていきましょう。
①アンドレア・メングッチ
まずはメングッチのデッキリスト。
メインボードは最近のものとあまり違いはありませんが、目につくのは《破滅を囁くもの》ですね。このところほとんど見なくなりました。
サイドボードとしては《真夜中の死神》の採用ですね。
当時は青単アグロの台頭前だったせいか、《クロールの銛打ち》がサイドボードにいません。
《破滅を囁くもの》はミラーではあまり強くないものの、白単、赤単、イゼットドレイクに対する優秀なブロッカーとして採用されているようです。
また、もちろんフィニッシャーとしても機能しますが、《殺戮の暴君》ではなく《破滅を囁くもの》を採用している理由は、一言で言えば「役割が違う」ということのようです。
かつて《殺戮の暴君》はミラーマッチにおけるキラーカードでしたが、今は《ハイドロイド混成体》がその役割を担っているため、主にアグロデッキに対するブロッカー兼フィニッシャーとしての役割を期待して《破滅を囁くもの》の方を採用しています。
確かに、6/6飛行というサイズはブロッカーとしてとても心強いですね。
《真夜中の死神》は、前環境でゴルガリミッドレンジがジェスカイコントロールの《轟音のクラリオン》に対するアンチカードとして採用していました。
現環境ではスゥルタイミッドレンジとエスパーコントロールが同じ構図になっており、《ケイヤの怒り》へのアンチカードとして採用されています。
・《破滅を囁くもの》を優秀なブロッカーとして採用。
・《殺戮の暴君》は《ハイドロイド混成体》と役割がかぶっているためサイドボードに降格。
・《真夜中の死神》を《ケイヤの怒り》へのアンチカードとして採用。
②クリスティアン・カルカノ
続いてカルカノのデッキリスト。
メングッチのリストに比べると「今風」な感じがしますね。
ミラーマッチでは《ハイドロイド混成体》と《人質取り》を巡る攻防がキーになるため、《貪欲なチュパカブラ》と《人質取り》に散っていた4マナ域のクリーチャーは《人質取り》オンリーになっています。
ミラーマッチはもちろんのこと、青単にも強いため《殺戮の暴君》も復活してますね。
また、メインボードの《喪心》が3枚に増加し、サイドボードに追加の《喪心》や《クロールの銛打ち》が採用されていることから、青単台頭後のメタの変化がうかがえます。
さらにサイドボードを見ていくと《暗殺者の戦利品》が採用されている一方、カウンターの枠から《否認》が廃され、《軽蔑的な一撃》に統一されています。
強力なカードではあるのですが、ミラーマッチにおいては相手に余計なマナを与えたくありません。しかし、直線的なデッキやコントロールに対しては、土地を与えても気にならないため、サイドインするマッチアップは多いのです。
-原文より
《暗殺者の戦利品》はアグロやシミックネクサス、イゼットドレイク相手のサイドボードのようです。
赤単、青単、白単などのアグロ戦においては、土地を与えてしまうデメリットよりも、相手の脅威を2マナで除去できるメリットの方が上回るという考えですね。
また、シミックネクサスやイゼットドレイクに対しては、それぞれ《荒野の再生》やドレイクたちなど特定のキーカードを除去する目的でサイドインされます。
ミラーマッチでは使えるマナの数が多い方が盤面掌握において圧倒的に有利なため、サイドインされません。
続いてカウンター枠。
スゥルタイミッドレンジにとっての致命的な呪文の多くが4マナ以上であることから、《否認》を採用せず、《軽蔑的な一撃》に統一しています。
《否認》で打ち消したいような脅威は《軽蔑的な一撃》でカバーできちゃうということですね。
具体的には、《荒野の再生》、《運命のきずな》、《実験の狂乱》などです。
また、《再燃するフェニックス》、《人質取り》、《ハイドロイド混成体》、《生体性軟泥》といった、大きな脅威となるクリーチャーにも対処することができます。
デメリットとしては、《採取》や相手の《否認》をカウンターできないことですが、それらに対しては《強迫》でカバーするということのようです。
ふむふむ。
非常に参考になりますね。
ちなみに、もしさらに調整を加えるなら、「《マーフォークの枝渡り》を1枚減らしてサイドの《喪心》をメインに持ってきて、《クロールの銛打ち》の4枚目をサイドに加えるかな?」だそうです。
・《貪欲なチュパカブラ》と《人質取り》に散っていた4マナ域のクリーチャーは《人質取り》3枚に統一。
・《殺戮の暴君》のメインボード昇格。
・青単の台頭から、《喪心》を増量。さらにサイドボードにも《クロールの銛打ち》を採用。
・ミラー以外のマッチでの汎用軽量除去としてサイドに《暗殺者の戦利品》を採用。
・カバー範囲を考慮し、サイドボードのカウンター枠を《軽蔑的な一撃》に統一。
③ピオトル・グロゴウスキ
最後はピオトル・グロゴウスキのオメガスゥルタイ。
デッキ名もかなりかっこいい(厨二)ですが、デッキリストも非常に特徴的。
大胆にも、《枝渡りのマーフォーク》、《翡翠光のレインジャー》、《野茂み歩き》からなる「探検パッケージ」をバサっと不採用にしています。
代わりに、よくサイドボードに見られるカードたちがメインから採用されています。
元記事によると、赤単が鳴りを潜め、探検パッケージの重要性が薄れたのではないかとの疑問から、このデッキの構築が始まったようですね。
ちなみにこのデッキリストに対して、メングッチは「パッケージ抜いたリストも試したが、ミラーマッチでは有効なものの白単・赤単との相性が8-2から5-5になるため、探検パッケージを抜くべきではない。」的な趣旨のコメントをしています。
ソース:11th Place at Mythic Championship Cleveland with Sultai Midrange
Some “big brain players” like MPL player Martin Juza and Piotr Glogowski were vocal about playing zero copies of this card. Javier and I tried the version without Walkers and while it was better in the mirror match, it was worse enough against white and red aggro decks that we felt it wasn’t worth it.
グロゴウスキによると、探検パッケージは 《マーフォークのペテン師》や《トカートリの儀仗兵》およびカウンターなどにより対策されやすく、《ケイヤの怒り》などの全体除去でも多くの被害を被ることから、「賢明ではない」ということらしいです。
そこでグロゴウスキが考えたのは、《ビビアン・リード》と《ハイドロイド混成体》を最大限に活かすというアプローチでした。
序盤、探検パッケージで土地を伸ばすのではなく、8枚搭載されたマナ・クリーチャーによってマナ加速を行うことで、重いカードにいち早くアクセスすることを目指します。
特に《培養ドルイド》は、順応すれば《アダントの先兵》をブロックでき、自分の《最終》にも巻き込まれない点が優れています。
そして、《翡翠光のレインジャー》の枠は《正気泥棒》に変更されたことで、中途半端なクリーチャーが”絶対に除去しなければならないクリーチャー”になりました。
赤単には《ショック》で討ち取られてしまい、大きなテンポアドバンテージを奪われてしまいますが、青単と白単は除去が少ない上に奪う呪文が軽いため、手数を増やして効果的に盤面を抑え込むことができます。
なお、土地については、マナベースとタップインの問題から《愚蒙の記念像》が不採用になっています。
勝ち筋を追うという構成が徹底されてますね。
このデッキの改善点としては、サイドの《肉儀場の叫び》と《疫病造り師》を、追加の《クロールの銛撃ち》を2枚にし、メインの《秘宝探究者、ヴラスカ》を《殺戮の暴君》にすることを考えているそうです。
・「探検パッケージ」の代わりに、追加のマナクリ《培養ドルイド》、《正気泥棒》、《思考消去》を採用。
・探検ではなくマナクリで加速することで、重いカードにいち早くアクセスする。
・《翡翠光のレインジャー》をよりプレッシャーのある《正気泥棒》に変更。青単と白単にも有効。
・マナベースとタップインの問題から、《愚蒙の記念像》は不採用。
・探検クリーチャーが抜けたため、土地は25枚。
で、かーむはどうするの?
いやーめっちゃ参考になりました。
どのリストも各カードの採用理由がしっかりあって、勝ちまでのゲームプランが明確ですね。
やっぱりプロってすごい(小並感)
個人的にはグロゴウスキのオメガスゥルタイが良さそうに思います。
実際、《野茂み歩き》が思うように成長しないケースもよくありますし、エスパーコントロール相手には全体除去を打たれてリソース負けすることも多いので、グロゴウスキの意見にはとても賛成します。
今まで色々なパターンのスゥルタイミッドレンジを試してきましたが、グロゴウスキのリストは思いもつかなかった構成なので、しばらくはこのリストをもとに調整してみたいと思います!
調整の結果は、次回のランクマッチ奮闘記でお見せしたいと思います!!
ランクマッチ奮闘記はこちら
では! (‘ω’)ノ
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